講演情報

[E-05]訪花昆虫に対するアニソール類の誘引性の検討

◯釘宮 聡一1、池本 美都2、横井 智之2、平岩 将良3、前田 太郎3、手塚 俊行4 (1. 農研機構・植防研、2. 筑波大・生命環境系、3. 農研機構・農環研、4. ㈱アグリ総研)
演者らは,弊所のカボチャ圃場にてフェンネル及びアニスの精油の希釈液を封入した黄色ファネルトラップにトラマルハナバチが多く捕獲されることを見出し,両精油に特徴的な共通成分 X と Y の本種に対する誘引性を明らかにした。両成分はともにアニソール骨格を有することから,今回,一連の類縁化合物による野生トラマルハナバチ及び飼養クロマルハナバチの誘引性を評価し,それらの構造活性相関を検討した。トラマルハナバチはカボチャ圃場にて、クロマルハナバチは屋外網室内でコロニーを設置して誘引試験を実施した。その結果,新たに複数化合物の誘引性を確認したが,両マルハナバチで各化合物の誘引性の強さに異なる傾向が見られた。
 構造活性相関を評価する一方,様々な植生環境で成分 X と Y に誘引される訪花昆虫種を調査したところ,上の2種に加えて,コマルハナバチやヒゲナガハナバチ属,コハナバチ属,ヒメハナバチ属,ヒラタアブ類,ハナムグリ類等が誘引捕獲された。これらの成分を含む誘引剤を広く訪花昆虫の多様性モニタリングに活用できる可能性がある。