講演情報
[PG02-17]被食者検出におけるフラグメント解析の利用について
◯村上 理都子1、勝野 智也1、窪田 直也2、世古 智一1、日本 典秀3 (1. 農業・食品産業技術総合研究機構、2. 茨城県農業総合センター、3. 京大院・農・生態情報)
天敵が目的の害虫を捕食しているかどうかを確認するために、PCRによって害虫由来のDNAを増幅し電気泳動で検出する手法が用いられる。しかし、被食者のDNAは捕食者の体内で消化されることから、捕食から時間が経過するほど検出は困難になる。また、被食者が小さく、摂取するDNA量が少ない場合もPCRでの検出が難しい。このことから今回、PCR産物を蛍光修飾して、DNAシーケンサーで検出するフラグメント解析を用いることによって、従来のPCR法では困難だった被食者の検出を試みた。その結果、ナシ園から採集したニセラーゴカブリダニ(Amblyseius eharai)が捕食したナミハダニ(Tetranychus urticae)やカンザワハダニ(T. kanzawai)を検出することができた。また、ハウス栽培のミニトマトに発生するタバココナジラミ(Bemisia tabaci)の防除に利用したタバコカスミカメ(Nesidiocoris tenuis)から、タバココナジラミを検出することも可能になった。以上のことからフラグメント解析を用いることにより、被食者のDNA断片の検出効率が高まることが示された。
