第38回大阪府理学療法学術大会

大会長挨拶

第38回大阪府理学療法学術大会開催にあたって


 

第38回大阪府理学療法学術大会

大会長 井尻 朋人

喜馬病院 


 この度、2026年7月5日(日)に大阪国際会議場(グランキューブ大阪)にて、第38回大阪府理学療法学術大会を開催いたします。本大会は、長い歴史の積み重ねのもと第38回を迎えることとなりました。この間、理学療法士を取り巻く会員構成や社会的ニーズは大きく変化してきています。

 理学療法士は若年層が多い職種であり、本学術大会はこれまで若手の登竜門としての役割を果たしてきました。現在も若手が多数を占める状況は変わりませんが、中堅層も着実に増えてきています。また、業務領域も、患者・利用者への直接的な理学療法だけでなく、マネジメント、教育、多職種・行政との連携、学校保健、企業との共同開発など、多岐にわたるようになりました。

 同時に、理学療法士全体としてキャリア育成の重要性がこれまで以上に高まっており、若手から中堅、そしてベテランへと成長していく過程をより充実させることが求められています。 そこで第38回大会では、『学術が広げるキャリアの可能性』をテーマに掲げ、学術活動とセラピストの成長・キャリア形成について深く考える機会を提供したいと考えております。研究を中心とした学術活動が臨床にどのように活かされるのかはもちろん、能力向上への寄与、キャリア形成における利点、臨床・教育・研究の在り方など、多角的な視点から議論できる場といたします。

 学術活動は、問題分析力、プレゼンテーション能力、データの取り扱い、主体的な行動力など、さまざまな能力を磨く機会となります。シンポジウム等を通じて、それらがどのようにキャリアに結びつくのかを共有し、学術を基盤とした理学療法士の育成を推進してまいります。

 教育講演では、理学療法士にとって関わりの深い「疼痛」をテーマに、「痛みのメカニズムと理学療法の役割 〜急性期対応から慢性痛ケアまで〜」として、愛知医科大学病院 副院長・疼痛緩和外科部長の牛田享宏先生にご講演いただきます。急性期から慢性期に至る疼痛の理解を深められる、非常に貴重な機会となります。 

 さらに、新人症例発表や卒業研究など、若手の先生方を対象としたアワードも設けております。多くの皆さまに演題発表ならびに参加いただき、学術的研鑽を深めるとともに、ご自身のキャリアを考える契機としていただければ幸いです。

 有意義で実り多い大会となるよう、準備委員一同、全力で準備を進めてまいります。
 皆さまのご参加を心よりお待ちしております。