講演情報

[AO-02]「緑内障連絡カード」を活用した閉塞隅角型緑内障患者における禁忌薬回避への薬局薬剤師の介入

大嶋 渚1, 市川 雅裕2, 紙名 麻有2, 浪花 晃代2 (1.クオール(株)かつはら薬局五軒邸店, 2.大江島店)
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【目的】閉塞隅角型緑内障には禁忌となる薬剤が多数存在するが、患者自身が病型を正確に把握していないケースが多く、薬局での処方監査において禁忌薬が見過ごされるリスクがある。本研究では、日本眼科医会作成の「緑内障連絡カード」を用いて眼科医から病型情報を取得し、薬局における病型把握の有効性と禁忌薬回避への寄与を検証することを目的とした。
【方法】2025年2月∼7月に当薬局を利用する緑内障診断歴を有する患者を対象とした。対象患者に緑内障連絡カードの意義を説明のうえ配布し、次回眼科受診時に担当医による病型記載を依頼した。回収したカードをもとに処方内容を確認し、閉塞隅角型緑内障に禁忌となる薬剤が含まれる場合は処方医へ疑義照会を行った。主要評価項目は病型情報の取得率(回収数/配布数)、副次評価項目は閉塞型判明率および疑義照会による処方変更率とした。
【結果】緑内障連絡カードを43名に配布し、15名から回収した(取得率34.9%)。回収した15名中3名(20.0%)が閉塞隅角型緑内障と判明した。このうち禁忌薬が処方されていた2名に対し疑義照会を実施し、2例とも処方削除に至った(処方変更率100%)。
【考察】緑内障連絡カードの活用により、患者の自己申告のみでは得られなかった病型情報を取得でき、疑義照会の判断基準が明確化された。回収15名中3名が閉塞型と判明し、うち2名で禁忌薬が処方されていた事実は、病型情報の欠落が潜在的な安全性リスクとなっていることを示している。一方、取得率は34.9%にとどまり、患者の眼科受診間隔の長さやカード持参忘れ等が要因として考えられる。本研究は単施設での中間報告であり症例数が限られるため、今後はカード運用手順の改善による回収率向上を図るとともに、他薬局への展開を通じて、緑内障連絡カードを活用した医薬連携モデルの有用性をさらに検討していく必要がある。

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