講演情報
[AO-08]医薬品の廃棄方法に対する薬剤師の介入効果の検討
齊藤 紗紀1, 池端 たすく2, 高橋 香奈3, 森山 愛理4 (1.(株)なの花北海道 なの花薬局札幌二十四軒店, 2.小樽築港店, 3.まさかえ店, 4.小樽稲穂2丁目店)
【目的】医薬品は不適切に廃棄されると環境中へ流出し生態系へ影響を及ぼす可能性があるが、日本では明確な廃棄指針は乏しく、患者の知識や意識の実態は十分に明らかでない。したがって本研究では、患者の医薬品廃棄に関する知識・意識の実態を把握し、薬剤師によるパンフレット指導が及ぼす効果を検討した。
【方法】小樽市内の薬局4店舗へ来局した18歳以上を対象に、2025年12月1∼14日に廃棄方法を記載したパンフレットを配布し、12月15∼31日に無記名自記式アンケート調査を実施した。両期間に来局した者を介入群、調査期間のみに来局した者を非介入群とした。主要評価項目は薬剤(7点満点)および包装容器(7点満点)の廃棄方法の正答数とし、Mann−WhitneyのU検定で比較した。副次評価項目の患者背景と廃棄に対する意識について、薬剤の正答数4点以上を目的変数とした多変量ロジスティック回帰分析を行った。
【結果】解析対象者485人(介入群99人、非介入群386人)において、薬剤の正答数は介入群で有意に高かった(p=0.0328)。包装容器の正答数および正答数合計(14点満点)では有意差を認めなかった。未回答を含めた感度分析でも同様の結果であった。副次解析では、介入有無(OR 2.57,95%CI 1.41−4.70)、年齢65歳以上(OR 0.23,95%CI 0.13−0.40)、使用薬剤数(OR 1.30,95%CI 1.12−1.56)が薬剤の正答数4点以上と独立して関連していた。性別、回答者および廃棄に対する意識項目との関連は認められなかった。
【考察】パンフレット配布により、薬剤の廃棄方法に関する理解が向上した。包装容器の廃棄方法で差が認められなかったのは、日常のごみ分別知識と重なったためと考えられる。地域薬局における情報提供は、医薬品廃棄に関する理解向上に有用であり、環境保全および医療安全の観点からも薬剤師の役割は重要である。
【方法】小樽市内の薬局4店舗へ来局した18歳以上を対象に、2025年12月1∼14日に廃棄方法を記載したパンフレットを配布し、12月15∼31日に無記名自記式アンケート調査を実施した。両期間に来局した者を介入群、調査期間のみに来局した者を非介入群とした。主要評価項目は薬剤(7点満点)および包装容器(7点満点)の廃棄方法の正答数とし、Mann−WhitneyのU検定で比較した。副次評価項目の患者背景と廃棄に対する意識について、薬剤の正答数4点以上を目的変数とした多変量ロジスティック回帰分析を行った。
【結果】解析対象者485人(介入群99人、非介入群386人)において、薬剤の正答数は介入群で有意に高かった(p=0.0328)。包装容器の正答数および正答数合計(14点満点)では有意差を認めなかった。未回答を含めた感度分析でも同様の結果であった。副次解析では、介入有無(OR 2.57,95%CI 1.41−4.70)、年齢65歳以上(OR 0.23,95%CI 0.13−0.40)、使用薬剤数(OR 1.30,95%CI 1.12−1.56)が薬剤の正答数4点以上と独立して関連していた。性別、回答者および廃棄に対する意識項目との関連は認められなかった。
【考察】パンフレット配布により、薬剤の廃棄方法に関する理解が向上した。包装容器の廃棄方法で差が認められなかったのは、日常のごみ分別知識と重なったためと考えられる。地域薬局における情報提供は、医薬品廃棄に関する理解向上に有用であり、環境保全および医療安全の観点からも薬剤師の役割は重要である。
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