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[AP-01-A]処方順序対称性分析によるループ利尿薬開始後の刺激性下剤の処方カスケード発生リスクの検討

松本 侑季奈1, 前田 守2, 伊藤 将2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 播磨高岡店, 2.(株)アインホールディングス)
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【目的】ループ利尿薬(LDs)による脱水や電解質異常は便秘の一因となり、刺激性下剤等の便秘薬の処方カスケード(PC)を引き起こすおそれがあるが、そのリスクを定量的な報告は限られている。本研究では、調剤レセプトデータを用いてLDs使用者における刺激性下剤の処方状況を把握し、PC発生リスクを定量的に評価することを目的とした。
【方法】2020年4月~2025年3月の当社グループ保険薬局815店舗の匿名加工済み調剤レセプトデータを用いて、2020年10月以降にLDsが新規処方された患者のLDs開始前後360日間の刺激性下剤の新規処方状況から調整順序比(ASR)と95%信頼区間(CI)を算出した。95%CI下限値>1を有意なPC発生リスクありとした。妥当性評価のため、観察期間を30日、60日、90日、180日とした場合のASRも算出した。さらに、年齢層(65歳未満、65歳以上75歳未満、75歳以上)ごとに観察期間360日のASRを算出した(アイングループ医療倫理審査委員会承認番号:AHD-0316)。
【結果】27,207名(65歳未満: 2,885名、65歳以上75歳未満: 4,091名、75歳以上: 20,231名)の対象患者を得た。全観察期間でASRの95%CI下限値が1を上回り、有意なPC発生リスクありと判断できた。観察期間360日のASRは1.08(95%CI: 1.04-1.11)であり、年齢層別では65歳未満が0.86(0.78-0.95)、65歳以上75歳未満が0.96(0.88-1.05)、75歳以上が1.14(1.10-1.19)であった。
【考察】本研究により、LDs使用による刺激性下剤のPC発生リスクが示唆された。特に、75歳以上が高リスクであり、加齢に伴う腸管機能低下や口渇感の減弱による脱水感受性の増大、多剤併用による便秘リスクの複合的増加などの関与が考えられた。薬局薬剤師はLDs新規処方患者、特に75歳以上に対して便秘リスクの説明と便通・水分摂取の定期確認を行い、新たな刺激性下剤処方時には使用状況を確認して医師へ適宜情報提供し、下剤適正使用に貢献することが重要である。

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