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[AP-05-A]高齢者医療における不適切処方(PIMs)と服薬レジメン複雑性に対する薬剤師訪問診療同行介入の影響:多施設前後比較

安彦 大路1, 望月 一司2 (1.(株)アイセイ薬局 東東京支店, 2.在宅推進部)
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【目的】高齢患者における不適切処方(Potentially Inappropriate Medications:PIMs)や薬物療法の複雑性は、有害事象や服薬負担増大の要因となる。本研究は、薬剤師が訪問診療に同行し、医師および介護者と直接コミュニケーションを行う前向き介入が、PIMsおよびMedication Regimen Complexity Index(MRCI)に与える影響を評価することを目的とした。
【方法】2025年12月に研究計画を立案し、5店舗318名の在宅患者を対象とした前向き介入研究を実施した。薬剤師が訪問診療に同行し、診療現場で医師・介護者と情報共有を行い、必要に応じて減薬や処方調整を提案した。介入開始時点と3か月後を比較し、PIMs保有者数およびPIMs処方数を評価した。薬物療法の複雑性はMRCIを用いて評価し、全剤解析に加え、外用剤を除外した感度分析を行った。
【結果】PIMs保有者数は94名(29.6%)から86名(27.0%)へ減少し、PIMs処方数も130件から118件へ減少した。薬剤師が医師へ直接減薬提案を行った11件中7件(63.6%)で減薬が実施された。MRCI差分(全剤評価)は平均+0.32と軽度に増加したが、外用剤を除外した感度分析では0付近まで低下し、内服薬を中心とした薬物療法の複雑性は維持されていた。
【考察】薬剤師が医師の高齢者施設への訪問診療に同行し、診療当日に意思決定プロセスへリアルタイムに関与する同時介入型モデルにより、多職種間の直接的な情報共有が促進され、PIMsの低減および実効性の高い減薬提案につながったと考えられる。一方で、MRCIは減薬提案のみでは短期間に大きく低下せず、全剤評価では軽度の増加が認められた。外用剤を除外した解析では内服薬の複雑性は増加していなかったことから、今後はPIMs削減を目的とした減薬に加えて、用法・用量の整理や服用回数の削減など、服薬レジメンの簡素化を意識した介入を組み合わせることで、薬物療法の質を多面的に改善できる可能性が示唆された。

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