講演情報
[AR-01-A]重症心不全患者における在宅強心薬持続投与の課題~薬剤師介入と代替運用の1例報告~
後藤 結実子1, 矢吹 洸二2, 多田 貴彦3 (1.(株)なの花九州 永冨調剤薬局 判田店, 2.はさまイオン前店, 3.市浜店)
【背景】重症心不全患者に対する在宅強心薬持続投与療法は症状緩和及び在宅療養継続に寄与する一方、医療材料の頻回交換に伴う経済的負担が課題となる。メーカー推奨通りに2日に1回、薬液更新に伴う医療材料の交換を行ったところ、経済的負担が増大し長期の在宅療養継続が困難となった事例を経験していた訪問看護師より、大分県心不全療養指導士会を通じて在宅強心薬持続投与療法の実績のあった当薬局に相談があり本症例への介入が開始となった。
【症例】患者は80代男性、ADL全介助状態、ドブタミン(以下、DOB)離脱が困難な重症心不全患者で自宅退院予定であった。当初メーカー推奨外となるが、既報を参考に投与期間4‐5日を目標にDOBを調製したところ、2日目以降に薬液の経時的着色を認め、薬液の投与延長を断念した。次に別の既報を参考に投与ラインの制限付き再利用を含む代替運用を導入し、DOBキット製剤を2日に1回、投与ラインは4日に1回交換とした。
【結果】5か月間の持続投与で、バイタル変動、心不全増悪、感染徴候、ルート閉塞などの投与トラブルは認められなかった。投与ラインの交換頻度低減により医療材料費が抑制され、キット製剤使用により薬液調製作業の省略が可能となり、薬液更新時の同席が不要となった。
【考察】投与ラインの制限付き再利用を含む運用により、安全性上の問題を認めることなく5か月間の在宅療養の継続が可能であった。一方、本症例は臨床所見に基づく単一症例にとどまり、無菌性や安全性について十分な検証がなされていないため、一般化には慎重な判断を要する。原則としてメーカー推奨に基づく運用が求められるが、本運用により医療材料費の抑制、薬液調製作業の省略、更新時の同席不要化による業務負担軽減といった利点が認められた。今後、同様症例の集積により安全性および実用性の検証が望まれる。
【症例】患者は80代男性、ADL全介助状態、ドブタミン(以下、DOB)離脱が困難な重症心不全患者で自宅退院予定であった。当初メーカー推奨外となるが、既報を参考に投与期間4‐5日を目標にDOBを調製したところ、2日目以降に薬液の経時的着色を認め、薬液の投与延長を断念した。次に別の既報を参考に投与ラインの制限付き再利用を含む代替運用を導入し、DOBキット製剤を2日に1回、投与ラインは4日に1回交換とした。
【結果】5か月間の持続投与で、バイタル変動、心不全増悪、感染徴候、ルート閉塞などの投与トラブルは認められなかった。投与ラインの交換頻度低減により医療材料費が抑制され、キット製剤使用により薬液調製作業の省略が可能となり、薬液更新時の同席が不要となった。
【考察】投与ラインの制限付き再利用を含む運用により、安全性上の問題を認めることなく5か月間の在宅療養の継続が可能であった。一方、本症例は臨床所見に基づく単一症例にとどまり、無菌性や安全性について十分な検証がなされていないため、一般化には慎重な判断を要する。原則としてメーカー推奨に基づく運用が求められるが、本運用により医療材料費の抑制、薬液調製作業の省略、更新時の同席不要化による業務負担軽減といった利点が認められた。今後、同様症例の集積により安全性および実用性の検証が望まれる。
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