講演情報
[AR-10-B]薬局において服薬情報集約による薬物相互作用リスクの評価と医師連携を行った一例
松原 千明 ((株)アカカベ アカカベ薬局 足代店)
【背景】高齢化に伴い、DOAC処方数は増加しており調剤薬局における抗凝固薬の安全管理は重要な課題である。また、血栓予防という治療目標は患者の納得を得やすいがジェネリック医薬品の情報はうまく伝わらず患者の不安や誤解が生じやすいという医療コミュニケーション上の課題もある。
【症例】70代女性、神経障害性疼痛、非弁膜症性心房細動、脳梗塞の既往あり。抗凝固薬(名称不明)で嘔吐の副作用歴あり。外科処方でデュロキセチン20 mg/day、プレガバリン150 mg/day、内科処方でリバーロキサバン15 mg/dayを定期内服中である。
患者はX日に処方箋を持参せず来局し、10日ほど前から「昼頃に強くなる胸部不快感」と「腋窩の発疹」がありX-8日の調剤でリバーロキサバン錠を先発医薬品からジェネリック医薬品へ変更したことが原因と訴えた。
しかし、聞き取りの結果X-9日に他薬局でクラリスロマイシン錠200mg1日2錠分2朝夕食後5日分を調剤されていた。薬剤師は体調変化の真の原因が薬物間相互作用にあると考え患者へ説明し受診勧奨と内科医師への情報提供を行った。
体調変化はその後数日で消失した。患者心理に配慮し先発医薬品での調剤を行ったが、薬剤師と医師双方からジェネリック医薬品に関する情報提供を継続した結果、現在はジェネリック医薬品を服用されている。
【考察】本症例では、症状発現時期が併用開始時期と一致し、胸部不快感が増強する時間帯もリバーロキサバンのTmaxと一致することからクラリスロマイシン併用によるリバーロキサバン血中濃度の上昇が症状の原因として疑われる。
クラリスロマイシンによる代謝阻害は回復に1週間程度要するため、患者の症状消失時期が併用終了から約7日後であることもクラリスロマイシンの関与を示唆している。
【結論】本症例では患者の訴えを表層のみで判断せず、薬局が全体像を把握し介入したことにより本質的な因果関係が見いだされ、患者の行動変容に寄与することができた。
【症例】70代女性、神経障害性疼痛、非弁膜症性心房細動、脳梗塞の既往あり。抗凝固薬(名称不明)で嘔吐の副作用歴あり。外科処方でデュロキセチン20 mg/day、プレガバリン150 mg/day、内科処方でリバーロキサバン15 mg/dayを定期内服中である。
患者はX日に処方箋を持参せず来局し、10日ほど前から「昼頃に強くなる胸部不快感」と「腋窩の発疹」がありX-8日の調剤でリバーロキサバン錠を先発医薬品からジェネリック医薬品へ変更したことが原因と訴えた。
しかし、聞き取りの結果X-9日に他薬局でクラリスロマイシン錠200mg1日2錠分2朝夕食後5日分を調剤されていた。薬剤師は体調変化の真の原因が薬物間相互作用にあると考え患者へ説明し受診勧奨と内科医師への情報提供を行った。
体調変化はその後数日で消失した。患者心理に配慮し先発医薬品での調剤を行ったが、薬剤師と医師双方からジェネリック医薬品に関する情報提供を継続した結果、現在はジェネリック医薬品を服用されている。
【考察】本症例では、症状発現時期が併用開始時期と一致し、胸部不快感が増強する時間帯もリバーロキサバンのTmaxと一致することからクラリスロマイシン併用によるリバーロキサバン血中濃度の上昇が症状の原因として疑われる。
クラリスロマイシンによる代謝阻害は回復に1週間程度要するため、患者の症状消失時期が併用終了から約7日後であることもクラリスロマイシンの関与を示唆している。
【結論】本症例では患者の訴えを表層のみで判断せず、薬局が全体像を把握し介入したことにより本質的な因果関係が見いだされ、患者の行動変容に寄与することができた。
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