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[AR-11-A]CDK4/6阻害薬パルボシクリブ服用患者における薬物相互作用回避と副作用モニタリングへの介入事例

山本 順也 ((株)ココカラファインヘルスケア ココカラファイン薬局谷町四丁目駅店)
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【目的】乳癌治療に用いられるパルボシクリブ(以下、PAL)は、骨髄抑制(特に白血球減少・血小板減少)を高頻度に引き起こす薬剤であり、CYP3Aを介した薬物相互作用によりそのリスクを増大させる可能性があり併用薬には注意が必要である。本事例では、他院での院内処方薬を把握し、施設間連携を通じた処方提案により副作用の改善に寄与した事例を報告する。
【事例】80歳代女性。ホルモン受容体陽性かつHER2陰性の手術不能乳癌に対し、X年Y月よりA病院からアナストロゾール1mgおよびPAL(125mg/日)が開始。同時にB医院よりシンバスタチン5mg、トリアゾラム0.25mg、エチゾラム0.5mg、乳酸菌整腸剤が院内処方されていた。X年Y+5月、Grade3相当の白血球減少(1,400個/μL)および血小板減少(50,000個/μL)を認め、PALは100mg/日へ減量された。Grade(以下、G)は、CTCAEv5.0で評価。また服薬指導時、服用薬の再確認により、お薬手帳に未記載であったB医院の院内処方薬を把握した。PALはCYP3A阻害作用を有する薬剤であり、併用により血中濃度上昇を介した有害事象増強の可能性が考えられたため、A病院にB医院の併用薬を報告したところ、A病院では併用薬を把握しておらず、B医院への併用薬変更の調整を打診された。当薬局よりB医院へ疑義照会を通し、ゾルピデム5mgおよびピタバスタチン1mgへの変更を提案した。結果、その後の院内処方が提案通りの薬剤に変更されることとなった。X年Y+7月、PAL100mg/日の継続下で、白血球数は5,000個/μL、血小板数186,000個/μLと回復傾向を示した。
【考察】PALはCYP3A阻害作用を有するため、同酵素で代謝される薬剤との併用は血中濃度上昇を介して骨髄抑制のリスクを増大させる可能性がある。本事例では薬剤師による相互作用の評価と処方提案が、副作用リスクの低減に寄与したと考えられる。多施設間での処方情報の共有と積極的な介入の重要性が示唆された。

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