講演情報

[DS4]COPDマネジメント吸入支援の重要性~ AI技術を活用した吸入支援の取り組みと薬薬連携の先を考える~

萱野 勇一郎 (社会福祉法人恩賜財団済生会支部 大阪府済生会中津病院 薬剤部長)
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COPDマネジメントにおける吸入支援(吸入指導)の重要性は高く、吸入支援の結果については医師、看護師、薬剤師そして患者とも共有することで吸入薬の効果は高まる調剤薬局の役割と病診薬連携の強化が求められている。当院では院内、院外どちらであっても外来での吸入支援を行った際には、指導結果について、処方医に指導結果が伝わる仕組みが確立している。この仕組み化の背景には、従来統一されていなかった吸入支援の方法について、大阪市北区医師会、薬剤師会、そして大阪市北区にある3病院が連携し、吸入支援の統一ルールを構築し、指導方法、医師へのフィードバック体制を整備してきた。さらに、新型コロナ感染症流行期には、病棟や対面での直接的な吸入支援が困難な状況においても、オンライン会議ツールZOOMやスマートフォンアプリを活用して、患者と吸入の様子を共有しながらのオンライン吸入指導を実践した経験がある。
 令和8年診療報酬改定の基本方針では、“デジタル化された医療情報の積極的な利活用を促進することや、医療現場においてAI・ICT等を活用し、更なる医療DXを進めていくことが、個人の健康増進に寄与するとともに、より効率的・効果的かつ安心・安全で質の高い医療を実現していくために重要である。” との記載があり、2040年を念頭に、高齢化に伴う医療ニーズの変化、データ利活用による医療の質向上、持続可能な保険制度設計、人口減少と生産性向上といった課題に直面している。
 AI・ICTの活用で医療現場はどのように変えられるか?特に、COPDマネジメントや吸入支援においてAIやICTはどのような活用事例があるだろうか?
 演者は、AI・ICTの導入を実証実験のフェーズで終わらせず、製薬企業やソフトウェア開発企業との連携を通じて、患者中心の医療実現に向けた実践的な側面を追求し、具体的な成果と将来展望を示していくことに注力している。昨今、薬剤師不足が話題となる中、限られたリソースでの薬剤師業務を行う上での薬剤師のタスクシフト・シェアに繋がるのか?薬剤師としてAI・ICT活用の事例と注意すべき事例を参加者の皆様と共有し、患者と協働する医療実現に向けた展望について共に考えたい。


【略歴】
1992年 北陸大学薬学部衛生薬学科 卒業
1997年 北陸大学大学院薬学研究科 博士課程修了 (学位授与)
1997年 金沢大学病院薬剤部 3カ月の研修生を経て、非常勤薬剤師
1998年 福井医大 (現:福井大学) 病院薬剤部 薬剤師
2007年 富山大学大学院薬学研究科 助教
2009年 福井大学病院薬剤部 復帰・薬剤主任
2013年 京都大学病院薬剤部 副薬剤部長
2015年 大阪府済生会中津病院 薬剤部長
現在に至る

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