講演情報
[LS1-1]医療現場のニーズから考える薬剤師教育のリデザイン―学習データを活用した個別最適化の可能性―
関田 啓佑1, 増田 誠也2, 荒木 文明3 (1.株式会社南江堂 営業部 ソリューションコンサルタント, 2.株式会社医学アカデミーYTL 企画制作部 メディアマーケティング課 課長, 3.株式会社マツキヨココカラ&カンパニー 政策連携室 主査 / 株式会社MCCマネジメント 管理本部人材開発部人材事業推進課 課長、ウエルネス事業推進本部ウエルネス事業企画部 主査)

医療環境の変化に伴い薬剤師の役割が多様化する中、研修そのものが経験則や過去の踏襲に依拠する場面もあり、変化に対応した教育体系の構築が求められる。また、年次に応じた一律型の研修では、個人の能力差や現場の多様なニーズに対応しきれないという懸念もある。
こうした課題を踏まえ、本講演では、医療現場のニーズを起点とした薬剤師教育の視点を取り入れ、これまでの研修体系を見つめ直す。医療専門書の出版社、医療者向け教育研修事業者、薬局グループ教育研修部門という3つの異なる領域のプロフェッショナルの視点から、今後の薬剤師教育に求められる現場ニーズに即した個別最適化の可能性と、その実現に向けた展望を提示する。
医療専門書の出版社の視点からは、同社が有する医療情報とその利用データが、現場ニーズを把握する重要な手がかりとなる。『今日の治療薬Web版』の臨床情報検索データを活用し、医療者の検索ログや行動履歴を分析することで、現場で実際に必要とされる臨床情報を可視化し、個別最適化した研修を構築するための有力な手がかりになり得る。
一方で、現場ニーズを把握するだけでは、教育の個別最適化は完結しない。把握したニーズを教育内容に反映し、継続的な学びにつなげるためには、学習環境そのものの整備も不可欠である。そこで、薬剤師の生涯学習のプラットフォームとして、学習支援アプリ『ためとこ』を活用し、多忙な薬剤師の学びに対してより効率的かつ効果的な支援を実現する。現場ニーズに即した学習サービスを提供し続けるためにも、ユーザーの学習履歴やヒアリング調査結果を踏まえ、把握した課題やニーズを教材へ組み込むことが重要となる。
このように、医療情報の検索データと学習者の学習履歴等を活用することで、現場ニーズと学習者の状況の双方を踏まえた教育設計が可能となる。これからの薬剤師教育においては、画一的なカリキュラムの現状を整理したうえで、将来的なAI等の活用も視野に入れながら、店舗特性や個人の習熟度に応じて教育を細分化・個別最適化していく方向性を模索することが重要である。さらに、薬局グループにおける教育研修の視点から、これらのデータを薬局現場の教育体系にどのように実装していくかを考察し、薬局現場に実装可能な教育体制と、より効果的な育成のあり方について検討を深める。
【略歴】
関田 啓佑(せきた けいすけ)
2011年東京理科大学薬学部生命創薬科学科卒業、2013年同大学院薬学研究科修士課程修了後、株式会社南江堂に入社。「今日の治療薬」編集部、制作部、出版管理部電子コンテンツ事業課を経て、2025年4月より営業部電子コンテンツ販売課に配属。現在、「今日の治療薬WEB」「最新の臨床WEB」の主担当として医療・薬学領域の電子コンテンツ提案に従事。
増田 誠也(ますだ せいや)
2016年姫路獨協大学薬学部卒業後、ゴダイ株式会社に入社、2018年学校法人医学アカデミーへ入職。YTL事業部にてMR研修チームに配属。MR認定試験対策講師経験を経てメディアマーケティング課 課長、2026年4月より現職。
荒木 文明(あらき ふみあき)
2004年北海道薬科大学(現・北海道科学大学)薬学部卒業、薬剤師免許取得。同年、某上場ドラッグストアに入社し、エリア責任者、本部教育研修責任者を歴任。2016年株式会社マツモトキヨシに入社。現在は株式会社マツキヨココカラ&カンパニーおよび株式会社MCCマネジメントにて人材開発・ウエルネス事業等に携わるほか、薬学部非常勤講師、JACDS委員、認定講師としても活動。
こうした課題を踏まえ、本講演では、医療現場のニーズを起点とした薬剤師教育の視点を取り入れ、これまでの研修体系を見つめ直す。医療専門書の出版社、医療者向け教育研修事業者、薬局グループ教育研修部門という3つの異なる領域のプロフェッショナルの視点から、今後の薬剤師教育に求められる現場ニーズに即した個別最適化の可能性と、その実現に向けた展望を提示する。
医療専門書の出版社の視点からは、同社が有する医療情報とその利用データが、現場ニーズを把握する重要な手がかりとなる。『今日の治療薬Web版』の臨床情報検索データを活用し、医療者の検索ログや行動履歴を分析することで、現場で実際に必要とされる臨床情報を可視化し、個別最適化した研修を構築するための有力な手がかりになり得る。
一方で、現場ニーズを把握するだけでは、教育の個別最適化は完結しない。把握したニーズを教育内容に反映し、継続的な学びにつなげるためには、学習環境そのものの整備も不可欠である。そこで、薬剤師の生涯学習のプラットフォームとして、学習支援アプリ『ためとこ』を活用し、多忙な薬剤師の学びに対してより効率的かつ効果的な支援を実現する。現場ニーズに即した学習サービスを提供し続けるためにも、ユーザーの学習履歴やヒアリング調査結果を踏まえ、把握した課題やニーズを教材へ組み込むことが重要となる。
このように、医療情報の検索データと学習者の学習履歴等を活用することで、現場ニーズと学習者の状況の双方を踏まえた教育設計が可能となる。これからの薬剤師教育においては、画一的なカリキュラムの現状を整理したうえで、将来的なAI等の活用も視野に入れながら、店舗特性や個人の習熟度に応じて教育を細分化・個別最適化していく方向性を模索することが重要である。さらに、薬局グループにおける教育研修の視点から、これらのデータを薬局現場の教育体系にどのように実装していくかを考察し、薬局現場に実装可能な教育体制と、より効果的な育成のあり方について検討を深める。
【略歴】
関田 啓佑(せきた けいすけ)
2011年東京理科大学薬学部生命創薬科学科卒業、2013年同大学院薬学研究科修士課程修了後、株式会社南江堂に入社。「今日の治療薬」編集部、制作部、出版管理部電子コンテンツ事業課を経て、2025年4月より営業部電子コンテンツ販売課に配属。現在、「今日の治療薬WEB」「最新の臨床WEB」の主担当として医療・薬学領域の電子コンテンツ提案に従事。
増田 誠也(ますだ せいや)
2016年姫路獨協大学薬学部卒業後、ゴダイ株式会社に入社、2018年学校法人医学アカデミーへ入職。YTL事業部にてMR研修チームに配属。MR認定試験対策講師経験を経てメディアマーケティング課 課長、2026年4月より現職。
荒木 文明(あらき ふみあき)
2004年北海道薬科大学(現・北海道科学大学)薬学部卒業、薬剤師免許取得。同年、某上場ドラッグストアに入社し、エリア責任者、本部教育研修責任者を歴任。2016年株式会社マツモトキヨシに入社。現在は株式会社マツキヨココカラ&カンパニーおよび株式会社MCCマネジメントにて人材開発・ウエルネス事業等に携わるほか、薬学部非常勤講師、JACDS委員、認定講師としても活動。
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