講演情報

[LS1-6]薬局で知っておきたい! 炎症性腸疾患(IBD)の薬物治療~バイオシミラーへの対応も含めて~

平岡 佐規子 (岡山赤十字病院 消化器内科 部長)
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炎症性腸疾患(IBD)は、クローン病(CD)と潰瘍性大腸炎(UC)を主体とする慢性難治性疾患であり、近年わが国での患者数は増加傾向にある。治療の長期化に伴い、薬局薬剤師がIBD治療薬の特性を深く理解し、患者に寄り添った服薬支援を行うことの重要性はますます高まっている。
 本講演では、IBDの病態と治療目標を概説したうえで、5-アミノサリチル酸(5-ASA)製剤、ステロイド、免疫調節薬(アザチオプリン・6-MPなど)、そして生物学的製剤・低分子化合物(JAK阻害薬・S1P受容体調節薬など)に至る薬物治療の全体像を整理する。
 特に近年注目すべきトピックとして、バイオシミラー(BS)への対応を取り上げる。インフリキシマブやアダリムマブのバイオシミラーが相次いで上市され、医療費適正化の観点から使用推進が図られている。薬局においては、先行バイオ医薬品からバイオシミラーへの切り替えに際し、患者への丁寧な説明、有効性・安全性のモニタリング、そして処方医との連携が不可欠である。バイオシミラーは先行品と「同等/同質」であることが承認要件であるが、患者の不安払拭には薬剤師の的確な情報提供が鍵を握る。
 さらに、副作用マネジメントやアドヒアランス向上のための指導ポイントについても解説する。薬局薬剤師がIBD治療チームの一員として果たせる役割を再認識し、明日からの実践に活かせる知識の習得を目指す。


<学歴・職歴>
1994年 3月  岡山大学医学部医学科 卒業
1994年 5月  岡山大学第一内科入局
1994年10月-1996年 9月 香川県立中央病院
1996年10月-1997年11月 国立療養所津山病院
1997年12月-2000年 1月 津山中央病院
2000年 2月  岡山大学第一内科 帰局
2004年 5月  学位(乙)取得
2010年11月- 岡山大学病院 消化器内科 助教
2016年 9月- 岡山大学病院 炎症性腸疾患センター 副センター長併任
2017年10月- 岡山大学病院 消化器内科 講師
2018年10月- 岡山大学病院 炎症性腸疾患センター 准教授
2019年 4月- 岡山大学病院 炎症性腸疾患センター センター長
2026年 4月- 岡山赤十字病院 消化器内科 部長

<その他>
厚生労働科学研究費補助金難治性疾患等政策研究事業「難治性炎症性腸管障害に関する調査研究」
松岡班 研究分担者

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