講演情報

[LS2-1]AIが変える薬局経営の未来~マイライフ社で実証した残業ゼロと患者満足度120%を両立する「ハートフル医療」の全貌~

広井 嘉栄1, 吉田 旭2, 田浦 貴大3, 糸賀 誠4, 望月 亮輔5 (1.株式会社ファルモ 代表取締役社長, 2.株式会社イーグル 代表取締役社長, 3.株式会社ソラミチシステム 代表取締役, 4.マイライフ株式会社 代表取締役, 5.タイムリープ株式会社 代表取締役)
PDFダウンロードPDFダウンロード
近年、薬局を取り巻く環境は大きく変化している。人材不足や業務負荷の増大に加え、対人業務の充実や地域医療への貢献など、薬剤師に求められる役割は拡大している。一方で、薬歴作成やレセプト業務、受付対応などの間接業務が現場負担となり、患者と向き合う時間を十分に確保できないという課題も顕在化している。特に、患者対応に真摯に取り組む薬剤師ほど、服薬指導や薬歴記載に時間を要し、長時間労働につながりやすい実態がある。また、対人業務の重要性が高まる一方で、その質を支える人材育成や現場教育、業務設計のあり方については、各薬局が模索を続けている状況にある。
 本セミナーでは、マイライフ株式会社における実践事例を通じ、AIやDXを活用した次世代型薬局モデルについて共有する。クラウド型ピッキングシステム『EveryPick』、AIレセコン『EAGLE-ONE』、「AI音声入力」を活用したAI薬歴『CARADA 電子薬歴 Solamichi』、遠隔服薬指導システム『RURA』などを組み合わせることで、薬局業務全体の効率化と生産性向上を図り、現場にどのような変化が生まれたのかを紹介する。さらに、AI導入によって創出された時間をどのように患者対応へ還元し、薬局全体の価値向上へつなげていくかについても、多角的な視点から議論する。
 また、本セミナーでは単なる業務効率化にとどまらず、AIによって創出された時間を患者対応や教育へ再投資する取り組みにも焦点を当てる。個室投薬カウンターを活用した深い対話の実践や、かかりつけ薬局カードを通じた継続的な患者接点の構築、現場スタッフの教育・評価を通じた組織づくりなど、患者と向き合う時間を再構築するための実践事例について議論する。さらに、AIによって創出された時間を患者一人ひとりに向き合うために再投資するという「ハートフル医療」の考え方についても共有する。
 AI活用の目的は、単なるコスト削減や省人化ではない。薬剤師が患者一人ひとりと向き合う時間を創出し、対人業務の質を高めることで、地域に求められる薬局機能を再構築していくことにある。本セミナーを通じ、AI時代における薬局経営と地域に求められる薬局の新たな可能性について考察したい。


【略歴】
広井 嘉栄(株式会社ファルモ 代表取締役社長)
2002年 インテック・ウェブ・アンド・ゲノム・インフォマティクス(株)に入社
2005年 神戸大学/先端医療振興財団/東京医科歯科大学で医療情報研究に従事
2007年 ゆずき薬局、水野薬局にて調剤薬局業務に従事
2012年 株式会社ファルモを設立


吉田 旭(株式会社イーグル 代表取締役社長)
2014年 株式会社エッジにシステム開発責任者として入社
2016年 調剤薬局向けレセコンをゼロベースから立ち上げリリース
2022年 株式会社イーグル代表取締役に就任
2026年 次世代型クラウドレセコン「EAGLE-ONE」リリース
AIを活用した処方箋自動入力を実現

田浦 貴大(株式会社ソラミチシステム 代表取締役)
2004年 社員教育コンサル会社に入社
2008年 独立、医療系システム会社のコンサルタントとして参画
2018年 株式会社ソラミチシステム 設立

糸賀 誠(マイライフ株式会社 代表取締役)
1980年 王水堂薬品株式会社(現:株式会社エバルス)
1997年 有限会社マイライフ 設立
2005年 マイライフ株式会社に組織変更
2019年 健康複合型施設オールファーマシータウン第一号店 立ち上げ

望月 亮輔(タイムリープ株式会社 代表取締役)
2014年 WEBマガジン「ロボットドットインフォ(現ロボスタ)」立ち上げ
2015年 ロボットスタート株式会社に事業売却。取締役に就任
2019年 タイムリープ株式会社 設立
未来の市場をつくる100社
(日経クロストレンド 2023年版/2025年版)選出

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン