講演情報

[LS2-6-1]外用剤の研究者が伝える基剤と外用指導の重要性について~保湿剤を中心に~

芦塚 勇樹 (マルホ株式会社 ヒルドイドビジネスユニット サイエンスグループ)
PDFダウンロードPDFダウンロード
薬剤師が外用剤の調剤や服薬指導に役立つエビデンスを皮膚科学領域のスペシャリティーファーマに所属する外用剤の専門家が解説する。
 皮膚疾患治療において、病変局所を標的とした外用剤による外用療法は基本である。皮膚外用剤は、薬の効果を発揮する有効成分に加え、基剤も重要な役割を果たしており、例えば基剤の皮膚保護作用や皮膚貯留性、使用感など、基剤を含めた総合的な作用効果が期待される。皮膚外用剤を構成する要素の大部分を占めるのは基剤であり、基剤が外用剤の性質を決めると言っても過言ではない。また、実臨床においては皮膚の状態により基剤を選択することに加え、患者さん自身が塗り続けられる使用感の基剤を選択することも治療において重要となる。
 外用アドヒアランス向上のために、2種類以上の外用剤が混合されるケースも多いが、外用剤単剤においても、基剤の原料となる添加剤の選び方や製造方法によって、出来上がった外用剤の品質や性質が変わる場合があることも理解しておく必要がある。そこで、薬剤師として知っておきたい添加剤や製造方法の変更時の影響、基剤が持つ特性、当社の配合変化データなどについて紹介する。
 また、外用療法の塗布量に関しては、FTU(Finger-tip unit)の概念が知られており、適正量を塗布することで期待される効果が発揮されるが、実際には、説明が不十分であると適正量を下回る塗布しかできておらず、適切な治療効果を引き出せていないことが報告されている。そのため、外用塗布指導のポイントと適正塗布に貢献できる定量吐出可能な容器の有用性についても紹介する。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン