講演情報

[O-4-01]保険薬局におけるインスリン使用患者に対する防災対策向上の取り組み

多田 進之輔1, 安藤 希2 (1.総合メディカル(株)そうごう薬局 HAT神戸店, 2.総合メディカル(株))
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【目的】インスリン療法を行う患者における災害対策(薬剤識別、シックデイ対応の理解、注射関連物品の一元管理など)の重要性を鑑み、災害時の備えの定着を目的とする。本研究では、患者の現状を調査するとともに、防災リーフレットを用いた指導の効果を検証した。
【方法】2025年2月から4月にかけて、和歌山南地区のそうごう薬局7薬局に来局したインスリン処方患者を対象にアンケート調査を実施した。調査項目は、災害時の備えとして重要な薬剤名、用法用量、インスリン製剤および関連物品の保管状況、シックデイ対応の理解度・実施度とした。理解度・実施度が不十分な項目については、JADEC作成の防災リーフレットを用いて指導を行った。指導から2週間後、電話にて再度アンケートを行い、指導前後の理解度・実施度の変化を確認し、本取り組みの有用性を評価した。
【結果】指導前後の状況が確認できた患者は16名であった。指導前の理解度・実施度は、用法用量(100%)、インスリン製剤の保管状況(88%)が高かった一方、薬剤名(44%)、シックデイ対応(44%)、糖尿病連携手帳の保管(38%)、ブドウ糖の保管(38%)は低い結果となった。指導後、薬剤名(44%→88%)、血糖測定器の保管(63%→81%)において理解度の向上が認められた。しかし、糖尿病連携手帳の保管(38%→44%)、ブドウ糖の保管(38%→31%)は改善が停滞する傾向が見られた。
【考察】薬剤名については、防災リーフレットへの記載と指導により、患者の理解度が向上したと考えられる。血糖測定器の保管場所をまとめることへの理解が進んだ一方で、ブドウ糖や糖尿病連携手帳といった日常的に使用頻度の低い物品については、一元管理の実行度が低いことが示唆された。今後の課題として、糖尿病連携手帳の確認時やブドウ糖の提供時など平時の服薬指導において継続的な啓発・指導が必要である。

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