講演情報

[O-4-02]保険薬局における骨折予防の取り組み~ハイリスク患者の抽出と受診勧奨~

木村 綾香1, 岡部 晃光2, 湊 菜月子3, 畑 政孝4 (1.総合メディカル(株)そうごう薬局 春日出店, 2.あべのベルタ店, 3.日進店, 4.総合メディカル(株))
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【目的】大阪市における骨折予防を目的とした骨粗しょう症疾患啓発事業報告書によると、骨粗鬆症の推定有病者数に対する治療割合は約30%に留まる。また、一般に報告されている傾向と同様に、糖尿病や高血圧の有病者に脆弱性骨折の既往歴がある対象者が多い傾向がみられた。骨粗鬆症関連骨折は年々増加しており、保険薬局でも治療のフォローアップを行う役割が求められる。本研究では、骨粗鬆症の危険因子である高血圧・糖尿病・COPD・CKDの既往歴がある患者のうち、未治療の骨折リスクが高い患者がどの程度潜在しているか調査を行い、ハイリスク患者に受診勧奨を行った。その取り組みと成果を報告する。
【方法】2025年3月~6月の期間で、大阪地区のそうごう薬局10薬局に来局した40歳以上の糖尿病・高血圧・COPD・CKDのいずれかの疾患がある患者を対象とし、アンケートを行った。FRAX®による骨折リスクが15%以上かつ、骨折評価に該当する項目を1つ以上抱える患者を抽出し、受診勧奨を実施した。
【結果】46人から回答が得られた。高血圧患者40人、糖尿病患者6人であった。そのうち高血圧患者10人(25%)、糖尿病患者1人(17%)の計11人(27%)が骨折リスクありと判定された。年代別では80代女性が5人中4人と最も多く骨折リスクありと判定される結果となった。また、過去に骨折歴がある患者12人のうち4人が骨折リスクありと判定された。骨折リスクありの11人に受診勧奨を行った結果、1名(9%)が整形外科を受診し、その後骨粗鬆症の治療が開始された。
【考察】対象者の約4人に1人が骨折リスクを有しており、ハイリスク疾患に限定したスクリーニングは骨折予防啓発に有効であると考えられる。一方で、リスク判定後の受診率は9%に留まり、受診行動を促すための介入方法に課題が残る。

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