講演情報
[O-4-05]薬局薬剤師による継続的なフォローアップが胆管炎の早期発見に寄与した一例
堀内 香那1, 福 大哉2, 阿部 洸大3, 伊藤 将3, 月岡 良太3, 長谷川 佳孝3, 大石 美也3 (1.アイングループ (株)アイン中央 アイン薬局 水戸宮町店, 2.(株)アインファーマシーズ アイン薬局 登川店, 3.(株)アインホールディングス)
【目的】外来がん薬物療法患者は、治療経過とともに多様な症状を呈することがあるため、薬局薬剤師が継続的な症状等の確認を行うことが重要と考えられる。今回、当薬局の薬剤師が、継続的な患者フォローアップ(以下、FU)を行い、胆管炎の早期発見に貢献した症例を経験したので報告する。
【症例】60歳代女性。舌がんに対して、手術・化学放射線療法後にニボルマブ(2週毎)がX日より開始され、オピオイドによる緩和療法も導入された。X+42日の来局時に、酸化マグネシウムと市販のビサコジルを併用しても3日間排便が得られないことを確認し、医師にナルデメジン追加を提案し処方追加となった。X+49日のFUにて排便改善を確認した。X+63日に電話でのFUにて夜間胃痛を聴取し、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の追加を医師に提案した。X+70日にランソプラゾールOD錠15mgが処方された。X+76日に電話でFUを行い、胃痛症状の改善を確認したが、X+84日の来局時には、肝機能悪化(AST:147 U/L、ALT:113 U/L)によりニボルマブが投与見送りとなり、再度食後の胃痛出現を聴取した。薬局薬剤師は胃酸過多のみが原因ではないと考え、再度電話でのFUの実施を計画した。X+88日に電話でFUを行い、胃痛を繰り返していることに加え、食事摂取困難を聴取した。薬局薬剤師は緊急性が高いと判断し、受診勧奨および医師への情報共有を行った。受診の結果、胆管炎と診断され入院となった。現在は退院し、舌がん寛解によりニボルマブは投与終了となった。
【考察】本症例では、オピオイド性便秘への介入を契機としてFUを実施し、PPI使用後の胃痛の経過を看過せずに、継続的にFUを行ったことが、胆管炎の早期対応につながったと考えられた。薬局薬剤師は今後もFUを通じて患者の状態を継続的に確認し、患者の治療に貢献することが重要と考える。
【症例】60歳代女性。舌がんに対して、手術・化学放射線療法後にニボルマブ(2週毎)がX日より開始され、オピオイドによる緩和療法も導入された。X+42日の来局時に、酸化マグネシウムと市販のビサコジルを併用しても3日間排便が得られないことを確認し、医師にナルデメジン追加を提案し処方追加となった。X+49日のFUにて排便改善を確認した。X+63日に電話でのFUにて夜間胃痛を聴取し、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の追加を医師に提案した。X+70日にランソプラゾールOD錠15mgが処方された。X+76日に電話でFUを行い、胃痛症状の改善を確認したが、X+84日の来局時には、肝機能悪化(AST:147 U/L、ALT:113 U/L)によりニボルマブが投与見送りとなり、再度食後の胃痛出現を聴取した。薬局薬剤師は胃酸過多のみが原因ではないと考え、再度電話でのFUの実施を計画した。X+88日に電話でFUを行い、胃痛を繰り返していることに加え、食事摂取困難を聴取した。薬局薬剤師は緊急性が高いと判断し、受診勧奨および医師への情報共有を行った。受診の結果、胆管炎と診断され入院となった。現在は退院し、舌がん寛解によりニボルマブは投与終了となった。
【考察】本症例では、オピオイド性便秘への介入を契機としてFUを実施し、PPI使用後の胃痛の経過を看過せずに、継続的にFUを行ったことが、胆管炎の早期対応につながったと考えられた。薬局薬剤師は今後もFUを通じて患者の状態を継続的に確認し、患者の治療に貢献することが重要と考える。
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