講演情報

[O-4-06]出生順位による小児患者保護者の服薬不安に対する薬局薬剤師の認識調査

塩味 麻友香1, 永野 悠馬2, 前田 守2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 行田新店, 2.(株)アインホールディングス)
PDFダウンロードPDFダウンロード
【目的】小児への服薬指導において、保護者の服薬不安は適切な薬物療法の妨げとなり得る。先行研究により保護者の服薬不安は出生順位によって異なることが示されたが(合葉ら、薬局薬学2024;16)、薬局薬剤師がこれを把握しているかは明らかではない。本研究では、薬局薬剤師の認識を明らかにし先行研究と比較することで、両者の乖離を検討することを目的とした。
【方法】2026年3月18日~4月8日に千葉県、東京都、埼玉県で当社グループが運営する薬局に所属する薬局薬剤師55名(乳幼児への服薬指導経験者)を対象に匿名アンケートを実施した。保護者の服薬不安9項目(飲む薬は何に混ぜてよいのか、味やにおい、飲む・使うタイミング、他の薬との飲み合わせ、副作用、薬の形や量、薬の強さ、薬の保管、アレルギー)について、第一子と第二子以降の不安傾向をMcNemar検定(Bonferroni補正、有意水準0.05)で比較し、乳児・幼児別のサブグループ解析も実施した。(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0341)
【結果】薬局薬剤師は、飲む薬は何に混ぜてよいのか(第一子:96.4%、第二子以降:54.5%)、飲む・使うタイミング(85.5%、36.4%)、味やにおい(92.7%、69.1%)、薬の強さ(60.0%、40.0%)、薬の保管(54.5%、34.5%)の5項目で第一子保護者がより高い不安を持つと認識していた(p<0.05)。サブグループ解析では、乳児・幼児ともに上記と同様の傾向を示し、保護者の不安傾向に差はないと認識していた。
【考察】本研究では、薬局薬剤師は第一子の方が第二子以降よりも服薬不安が高いと認識していることが示された。一方、先行研究で乳児・幼児間に保護者の不安傾向の差異が示されたが、薬局薬剤師はそれを認識していない可能性も示唆された。薬局薬剤師は、出生順位のみならず子どもの月齢・年齢も考慮したうえで保護者の不安を個別に把握し、服薬指導の質向上に努めることが重要である。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン