講演情報
[O-4-08]薬局薬剤師の生活習慣に着目した介入が脂質改善及び行動変容に寄与した一症例
荏原 優太郎1, 伊藤 将2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 北3条店, 2.(株)アインホールディングス)
【目的】脂質異常症の治療において、薬物療法のみならず生活習慣の是正が重要であることは広く知られている。したがって、薬局薬剤師には薬物療法の有効性や安全性の確認に加え、患者の食事状況など、生活背景を把握したうえで個別的な介入を行うことが重要と考えられる。今回、継続的な生活習慣の詳細聴取と個別指導が、脂質改善および行動変容に寄与した症例を経験したので報告する。
【症例】60歳代男性。アルコール性脂肪肝の診断があり、医師より減量指導を受けていた。ペマフィブラート錠0.2mg(1日2回、朝夕食後)を継続服用中であり、コンプライアンスは良好であったが、トリグリセリド(TG)は約300 mg/dLと高値が持続していた。薬局薬剤師は、患者の来局時に飲酒習慣(毎日約180ccの日本酒を摂取)を聴取し、アルコールの肝代謝過程における脂肪蓄積促進の機序や、飲酒機会の減少に伴う間食摂取の抑制や体重管理にも有効であることを具体的に説明した。2か月後には、1日50~100ccに減量していること、油分の多い食事や間食を減らしたことを確認した。TGは約300 mg/dLから約100 mg/dLまで改善し、肝機能(AST 16 U/L、ALT 19 U/L、γ-GTP 23 U/L)も正常範囲内を維持した。患者本人も治療への前向きな姿勢が見られ、現在も来局中である。
【考察】本症例において、薬局薬剤師が検査値の確認にとどまらず生活習慣を深く掘り下げたことで、ペマフィブラートの薬効不十分の原因として飲酒習慣を特定できた。このことは、信頼関係の構築の重要性を示唆している。また、アルコール代謝が脂質に与える影響を患者の生活に即して具体的に説明したことが、自発的な行動変容につながったと考えられる。薬局薬剤師は患者に身近な医療者であり、生活習慣を経時的に把握できる強みを持つ。今後も検査値モニタリングにとどまらず、生活習慣を見据えた個別支援で治療効果の最大化に貢献できると考える。
【症例】60歳代男性。アルコール性脂肪肝の診断があり、医師より減量指導を受けていた。ペマフィブラート錠0.2mg(1日2回、朝夕食後)を継続服用中であり、コンプライアンスは良好であったが、トリグリセリド(TG)は約300 mg/dLと高値が持続していた。薬局薬剤師は、患者の来局時に飲酒習慣(毎日約180ccの日本酒を摂取)を聴取し、アルコールの肝代謝過程における脂肪蓄積促進の機序や、飲酒機会の減少に伴う間食摂取の抑制や体重管理にも有効であることを具体的に説明した。2か月後には、1日50~100ccに減量していること、油分の多い食事や間食を減らしたことを確認した。TGは約300 mg/dLから約100 mg/dLまで改善し、肝機能(AST 16 U/L、ALT 19 U/L、γ-GTP 23 U/L)も正常範囲内を維持した。患者本人も治療への前向きな姿勢が見られ、現在も来局中である。
【考察】本症例において、薬局薬剤師が検査値の確認にとどまらず生活習慣を深く掘り下げたことで、ペマフィブラートの薬効不十分の原因として飲酒習慣を特定できた。このことは、信頼関係の構築の重要性を示唆している。また、アルコール代謝が脂質に与える影響を患者の生活に即して具体的に説明したことが、自発的な行動変容につながったと考えられる。薬局薬剤師は患者に身近な医療者であり、生活習慣を経時的に把握できる強みを持つ。今後も検査値モニタリングにとどまらず、生活習慣を見据えた個別支援で治療効果の最大化に貢献できると考える。
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