講演情報

[O-4-14]九州南部・沖縄地区の薬局薬剤師における減薬提案とフォローアップの実態および課題抽出

平井 鮎1, 高山 明美2, 山室 雄輝3, 松隈 有希4, 八木 ひとみ5, 井上 滉太6, 山口 彩月7, 光永 篤史8, 柳井 英伸8, 内田 和宏8, 小野 悠介8 (1.総合メディカル(株) そうごう薬局 ミヤノ店, 2.大村駅前店, 3.中津店, 4.大村東店, 5.大村店, 6.大洋堂店, 7.大村幸町店, 8.総合メディカル(株))
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【目的】令和8年度調剤報酬改定では、「かかりつけ薬剤師」による継続した減薬介入が重視されているが、減薬提案や介入後フォローアップ(以下、FU)の具体的障壁の解明は不十分である。本研究は、薬局薬剤師が抱える減薬を阻む要因とその解決策、FUの課題抽出を目的とする。
【方法】2026年3月、九州南部・沖縄地区のそうごう薬局の薬剤師213人を対象に無記名調査を実施した(有効回答154人、回答率72%)。回答者背景は、役職、経験年数、薬局立地、主応需先の診療科、「かかりつけ薬剤師指導料等」の算定有無とした。調査項目は提案実績と結果、減薬の4障壁(知識、対患者コミュニケーション、医薬連携、業務非効率)の5段階評価と改善策、FUの実施状況等とした。統計解析にはt検定、Friedman検定、フィッシャーの正確確率検定等を用い、有意水準は5%未満とした。
【結果】全体では「医薬連携」が最大の障壁であり、その改善策は「事前打ち合わせ(33.1%)」が最多であった。算定群は「対患者コミュニケーション」の障壁スコアは有意に低かった(p=0.015)が、「知識」は有意に高かった(p<0.001)。提案結果において、算定群は「減薬なし」の判定を受ける割合が高かった(p=0.044)。減薬実績者のうちFUの実施率は36.7%に留まり、障壁は「時間不足(33人)」、「報告書作成(16人)」の順に多かった。
【考察】算定群は「対患者コミュニケーション」の障壁スコアは低いものの、「知識」では高く、併せて「減薬なし」の判定も多い。これは患者との関係性を背景に介入するものの、結果として「減薬なし」となり、減薬に要する知識に対し自信を無くしている可能性が示唆される。また、全体で高い「医薬連携」の障壁には事前打ち合わせ等の構造的強化が必要である。FU実施率低迷の主因は時間不足であり、ICTの活用等の組織的支援が求められる。

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