講演情報
[O-4-16]暑熱期間における薬局窓口での「かくれ脱水」スクリーニングの実態調査と病薬連携の有用性に関する検討
城田 幹生1,2, 安 武夫2, 松山 香菜子3, 高橋 雅輝4, 阿部 由季5 (1.東京都立豊島病院, 2.明治薬科大学 臨床薬効毒性解析学研究室, 3.クオール薬局大山店, 4.日本調剤(株)豊島病院前薬局, 5.日本調剤板橋栄町薬局)
【目的】夏季の高齢者熱中症予防を目的に、保険薬局窓口で潜在的脱水リスク(隠れ脱水)を早期検知し、病薬連携による地域フォローアップ体制を構築・評価する。
【方法】2025年6から9月に豊島病院近隣の3保険薬局に来局した経口薬内服患者を対象に「初期脱水チェックシート」でスクリーニングし、リスク群別指導を実施した。病院薬剤師が患者背景、環境指数(WBGT)、常用薬の調査票を全例回収・解析し各薬局へフィードバックした。11月には病院薬剤師作成のシートを用い窓口・電話で経過確認を行った。
【結果】有効解析は31症例。スクリーニングで45.2%(14例)が「リスク高群」であった。65歳以上が83.9%(26例)、来局時環境が「WBGT28以上」は74.2%(23例)。常用薬は5剤以上の多剤併用が64.5%(20例)、ARB/ACEI内服が32.3%(10例)、JARSスコア1点以上が58.1%(18例)、PPI/PCAB内服が35.5%(11例)であった。11月のフォローアップは期間中に来局または電話連絡が可能だった9例(29.0%)に実施でき、脱水関連の健康被害はなかった。他22例は受診サイクルの不一致や連絡不通のため中断となった。
【考察・結語】夏季の保険薬局において約半数の高齢患者に隠れ脱水リスクが潜む実態が示された。特に多剤併用や特定の降圧薬、抗コリン負荷蓄積を持つ患者が多く薬局での着目が重要である。本研究は対照群がなく有用性の厳密な評価には至っていない点や、秋季のフォローアップ率に課題はあるが、病院薬剤師監修の共通ツールによる指導は、夏のリスクを秋の病薬連携へ繋ぎ地域で高齢者の安全を守るセーフティネットとして機能する可能性が示唆された。
【方法】2025年6から9月に豊島病院近隣の3保険薬局に来局した経口薬内服患者を対象に「初期脱水チェックシート」でスクリーニングし、リスク群別指導を実施した。病院薬剤師が患者背景、環境指数(WBGT)、常用薬の調査票を全例回収・解析し各薬局へフィードバックした。11月には病院薬剤師作成のシートを用い窓口・電話で経過確認を行った。
【結果】有効解析は31症例。スクリーニングで45.2%(14例)が「リスク高群」であった。65歳以上が83.9%(26例)、来局時環境が「WBGT28以上」は74.2%(23例)。常用薬は5剤以上の多剤併用が64.5%(20例)、ARB/ACEI内服が32.3%(10例)、JARSスコア1点以上が58.1%(18例)、PPI/PCAB内服が35.5%(11例)であった。11月のフォローアップは期間中に来局または電話連絡が可能だった9例(29.0%)に実施でき、脱水関連の健康被害はなかった。他22例は受診サイクルの不一致や連絡不通のため中断となった。
【考察・結語】夏季の保険薬局において約半数の高齢患者に隠れ脱水リスクが潜む実態が示された。特に多剤併用や特定の降圧薬、抗コリン負荷蓄積を持つ患者が多く薬局での着目が重要である。本研究は対照群がなく有用性の厳密な評価には至っていない点や、秋季のフォローアップ率に課題はあるが、病院薬剤師監修の共通ツールによる指導は、夏のリスクを秋の病薬連携へ繋ぎ地域で高齢者の安全を守るセーフティネットとして機能する可能性が示唆された。
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