講演情報

[O-7-08]製剤化技術によるBCSクラス4薬物の吸収性改善を目指して:ナノ結晶封入グミの作製と小腸膜透過性評価

太田 光砂, 吉村 彩菜, 荻原 美月, 大竹 裕子, 長井 紀章 (近畿大学薬学部)
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【目的】ナノサスペンションは溶解性および膜透過性を改善し、BCSクラス4薬物の実用化に寄与する技術として注目されている。一方で分散安定性が低く、安定化を可能とする製剤設計が求められる。本研究では、ナノサスペンションを基盤としたグミ製剤を作製し、その小腸膜透過性を評価した。
【方法】モデル薬物としてフロセミド(FUR)を用いた。FURナノサスペンション(FUR-NP)は、セルロース系化合物およびシクロデキストリン存在下で湿式ビーズミル処理により調製した。対照としてFURマイクロサスペンション(FUR-MP)を作製した。各懸濁液にゼラチン、還元水飴、D-ソルビトール液、無水クエン酸および耐酸性ヒドロキシプロピルセルロースを添加し、PTPシート中で冷却固化してグミ製剤(FUR-NP@gummy、FUR-MP@gummy)を作製した。小腸膜透過性はWistarラット摘出小腸を用いて評価し、薬物濃度はHPLCで測定した(動物実験承認番号:KAPS-2025-007)。
【結果】湿式ビーズミル処理により平均粒子径128.0 nmのFUR-NPを調製できた。グミ製剤の薬物含有量は均一で、日本薬局方の製剤均一性試験に適合した。また、1か月保存後も薬物分解は認められなかった。小腸膜透過性試験では、FUR-NP@gummyはFUR-MP@gummyと比較して有意に高い透過性を示し、その値は約3倍であった。
【考察】FURナノサスペンションを基盤としたグミ製剤は、分散安定性や取扱性の課題を改善しつつ、高い吸収性を維持した。ナノサスペンションとグミ製剤化の融合は、ナノ医薬品の経口製剤開発における有望な実装化技術になると考えられる。

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