講演情報
[O-7-10]ナノ結晶封入ハイドロゲルの処方設計におけるチロキサポールの役割:レバミピドナノゲルによる口腔粘膜炎治療
伊藤 心, 谷口 雅弥, 明上 裕弥, 大竹 裕子, 長井 紀章 (近畿大学薬学部)
【目的】ナノ結晶を封入したハイドロゲル製剤は、安全面と薬効面の両分野において従来のゲル処方の課題を改善する可能性を秘め、近年医薬品業界で注目されている。これら背景の下、本研究では薬物ナノ結晶封入ハイドロゲルに適した吸収促進剤候補としてチロキサポール(Tyl)に着目し、添加物としての有用性評価を行った。
【方法】主薬としてレバミピド(REB)を選択した。また基剤にはハイドロゲルのひとつであるカルボポール(Car)を用いた。REB、メチルセルロース、Tyl、精製水からなる混合液を、湿式微細化装置SHAKE MASTER NEOにて湿式破砕処理することで2% REBナノサスペンションを作成した。これらをCarに封入したハイドロゲル製剤をTyl-REB-NP@Carとした。また、Tylを加えずに湿式破砕処理したゲルを比較対象REB-NP@Carとした。薬効評価にはSyrian golden hamster頬袋へ10%酢酸注することで誘発した口内炎モデルを用いた(動物実験承認番号:KAPS-2025-005)。
【結果】Tyl配合、非配合に関わらず、REBナノサスペンションの平均粒子径は78 nmであった。これら超微細化されたREBを含むCarゲルからの薬物放出を確認したところ、持続的な薬物放出が認められ、放出されたREBの一部はナノサイズを維持していた。また、これらゲル製剤を3日間連続塗布した際の口腔粘膜傷害率を検討したところ、Control群、Vehicle群に比べREB-NS@Car群は高い治療効果を示した。さらに、Tyl-REB-NS@Car群のそれはREB-NS@Car群よりも有意に高値であった。
【考察】本研究ではTyl非配合ゲルと比べTyl配合ゲルがより高い口腔粘膜炎修復作用を有していることを見出した。本知見は難治性口内炎への新たな治療戦略に繋がるものである。
【方法】主薬としてレバミピド(REB)を選択した。また基剤にはハイドロゲルのひとつであるカルボポール(Car)を用いた。REB、メチルセルロース、Tyl、精製水からなる混合液を、湿式微細化装置SHAKE MASTER NEOにて湿式破砕処理することで2% REBナノサスペンションを作成した。これらをCarに封入したハイドロゲル製剤をTyl-REB-NP@Carとした。また、Tylを加えずに湿式破砕処理したゲルを比較対象REB-NP@Carとした。薬効評価にはSyrian golden hamster頬袋へ10%酢酸注することで誘発した口内炎モデルを用いた(動物実験承認番号:KAPS-2025-005)。
【結果】Tyl配合、非配合に関わらず、REBナノサスペンションの平均粒子径は78 nmであった。これら超微細化されたREBを含むCarゲルからの薬物放出を確認したところ、持続的な薬物放出が認められ、放出されたREBの一部はナノサイズを維持していた。また、これらゲル製剤を3日間連続塗布した際の口腔粘膜傷害率を検討したところ、Control群、Vehicle群に比べREB-NS@Car群は高い治療効果を示した。さらに、Tyl-REB-NS@Car群のそれはREB-NS@Car群よりも有意に高値であった。
【考察】本研究ではTyl非配合ゲルと比べTyl配合ゲルがより高い口腔粘膜炎修復作用を有していることを見出した。本知見は難治性口内炎への新たな治療戦略に繋がるものである。
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