講演情報

[O-7-15]OTC医薬品販売における薬局での片頭痛スクリーニングと受診勧奨の取り組み

寺田 誠也 (クオール(株) 薬局事業第九本部)
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【目的】片頭痛の有病率は8.4%、患者の59.4%~71.8%は病院への受診歴がなく、定期受診しているのは1.3%~7.3%と報告されている。また、市販薬の使用頻度は高く、処方薬は低いことも言及されており、不適切な頭痛マネジメントが重症化を引き起こす可能性も指摘されている。本研究では、薬局窓口で頭痛に対してロキソプロフェン(OTC医薬品)を購入する方に、頭痛による生活への影響度をスコア化することで受診勧奨対象者を抽出し、その割合を調査する。また受診勧奨がどの程度対象者に影響を与えたかを検証する。
【方法】2025年2月1日~同年5月31日の期間に、クオール(株)の薬局57店舗で調査を実施した。対象は薬局窓口でロキソプロフェンを購入し、用途を回答した本人とした。主症状、性別、年代、受診歴を確認し、頭痛が主症状で、1年以内に頭痛での受診歴がない方に頭痛による生活影響度の指標スコアを測定した。測定結果よりリスク群にあたる対象者には、啓発資材(近隣の医療機関リスト、頭痛ダイアリー)にて受診勧奨を実施し、その30日以降に電話または再来局時に受診の有無を確認した。
【結果】205名が回答し、94名が頭痛を主症状とした。受診歴等の条件不一致や実施困難により、スコア測定を実施できたのは54名で、リスク群は39名(54名中72.2%)となった。受診勧奨をおこなった39名中、受診の有無を確認できたのは19名(17名が30~50代)で、「受診した」と回答したのは0名であった。
【考察】本調査では、頭痛でのロキソプロフェン購入者の72.2%が片頭痛のリスク群に該当することを見出すことができた。しかしながら、受診勧奨後の受診者は0名であり、受診勧奨の方法改善は必須である。未受診者の多くが、時間の余裕の少ない働き世代であったことから、オンライン診療の案内等の受診へのアクセス向上の対応も必要であると考察する。

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