講演情報
[O-7-18]薬局における個別化eGFRの可視化と患者教育が高齢患者の腎機能理解度および行動変容に与える影響
福原 真紀子1, 横江 彩香2, 森澤 紗子2 (1.(株)アイセイ薬局 ABC薬局, 2.ユタカ調剤薬局 新神戸店)
【目的】近年、高齢患者における腎機能に配慮した薬物療法の重要性が高まっており、薬局でも腎機能把握体制の構築が求められている。しかし実臨床において個別化eGFRの活用は十分ではない。そこで本研究では、薬局で個別化eGFRをお薬手帳に記載し、患者教育を組み合わせることで、高齢患者の腎機能理解度および行動変容に与える影響を評価する。
【方法】対象は当薬局を利用する80歳以上の患者44名とした。標準化eGFRに体表面積補正を行い個別化eGFRを算出した。腎機能理解度向上を目的にリーフレットを用いた患者教育を実施し、お薬手帳に個別化eGFRを記載した。介入前後のアンケートにより理解度および行動変容を評価した。
【結果】対象の95.5%(42/44)が体表面積1.73m2未満であり、標準化eGFRが50mL/min以上であっても個別化eGFRでは50mL/min未満に再分類される症例が7例認められた。フォローアップアンケートは33名から回収された。そのうち個別化eGFRの把握は介入前0%(0/44)から介入後45.5%(15/33)に向上した。一方で54.5%(18/33)は介入後も把握できていなかった。用量調節の必要性理解は20.5%(9/44)から63.6%(21/33)に向上し、受診時のお薬手帳提示や処方相談といった主体的行動も確認された。なお、お薬手帳の活用意向は88%(39/44)と高かった。
【考察】薬局で個別化eGFRを算出し、お薬手帳記載と患者教育を組み合わせた介入は、一部高齢患者において腎機能情報の可搬性および自己認識を高め、受診時の情報提示や処方相談といった主体的行動につながり得る。また再分類例の存在は個別化eGFR可視化の重要性を支持する。一方で介入後も約半数が個別化eGFRを把握できていなかったことから、患者の記憶に依存せず医療者間で確実に共有できる手段としてお薬手帳記載の意義が示唆される。
【方法】対象は当薬局を利用する80歳以上の患者44名とした。標準化eGFRに体表面積補正を行い個別化eGFRを算出した。腎機能理解度向上を目的にリーフレットを用いた患者教育を実施し、お薬手帳に個別化eGFRを記載した。介入前後のアンケートにより理解度および行動変容を評価した。
【結果】対象の95.5%(42/44)が体表面積1.73m2未満であり、標準化eGFRが50mL/min以上であっても個別化eGFRでは50mL/min未満に再分類される症例が7例認められた。フォローアップアンケートは33名から回収された。そのうち個別化eGFRの把握は介入前0%(0/44)から介入後45.5%(15/33)に向上した。一方で54.5%(18/33)は介入後も把握できていなかった。用量調節の必要性理解は20.5%(9/44)から63.6%(21/33)に向上し、受診時のお薬手帳提示や処方相談といった主体的行動も確認された。なお、お薬手帳の活用意向は88%(39/44)と高かった。
【考察】薬局で個別化eGFRを算出し、お薬手帳記載と患者教育を組み合わせた介入は、一部高齢患者において腎機能情報の可搬性および自己認識を高め、受診時の情報提示や処方相談といった主体的行動につながり得る。また再分類例の存在は個別化eGFR可視化の重要性を支持する。一方で介入後も約半数が個別化eGFRを把握できていなかったことから、患者の記憶に依存せず医療者間で確実に共有できる手段としてお薬手帳記載の意義が示唆される。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
