講演情報

[O-7-20]薬剤師国家試験における薬局に関連した問題の出題傾向に関する分析

黒田 真生 ((株)モシモシ モシモシ薬局 E薬局)
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【目的】薬学部教育の6年制移行に伴って、第97回より薬剤師国家試験の出題傾向および試験形式が変更され、薬局実務を含めた臨床の知識を問う問題が増加した。一方で、薬剤師国家試験に関する研究の大部分は大学教育が合格率に与える影響などを評価したものであり、試験内容自体の分析は十分に行われていない。加えて、新傾向への移行によってより重視されるようになった薬局実務に焦点を当てた研究は不足しており、いまだ不明な点が多い。こうしたことから、本研究では新傾向の薬剤師国家試験において薬局に関連した問題の出題傾向の変遷を分析することを目的とした。
【方法】第97回から第111回までの薬剤師国家試験問題のうち、薬局での症例ベースの問題を抽出した。対象となった問題に関して、扱われているテーマを分類し、出題総数に占める処方箋調剤を題材とした問題の割合を算出し、経年変化を調査した。
【結果】薬局での症例ベースの問題数は、各回おおむね25-30問出題されていたが、第104から107回において減少した。処方箋調剤を題材とした問題の割合は回ごとに変動が大きく、70%を超えた回が3度あった一方、50%を下回った年もあった。薬局関連の問題数と、処方箋調剤を題材にした問題の割合には明らかな相関関係を認めなかった。処方箋調剤以外を題材とした問題の内容を分析したところ、もっとも多かったのは一般用医薬品または薬局製剤の販売に関する問題であった。
【考察】薬局を舞台にした問題数ならびに処方箋調剤関連の問題割合のいずれも、経時的に単調増加または減少をせず、一定の範囲内に収束する傾向が見られた。第104から107回にかけての薬局関連問題の減少は、一般用医薬品販売に関連する問題数が少なかったことに起因すると考えられる。これらの知見は、薬局薬剤師が一般用医薬品販売へ関与することへの期待を示唆するものである。

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