講演情報

[O-7-26]薬局薬剤師によるブリナツモマブの在宅治療支援~病院・訪問看護師との多職種連携~

伊東 里絵1, 樋口 秀太郎1, 薬師神 壮2 (1.(株)タカラ薬局 タカラ薬局九大病院前, 2.(株)タカラ薬局)
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【目的】 ブリナツモマブは再発・難治性B細胞性急性リンパ性白血病に対する二重特異性T細胞誘導抗体製剤であり、従来の化学療法と比較して血液毒性等の重篤な有害事象の発現頻度が低い。1サイクルあたり28日間の持続点滴投与が必要であり、本邦では入院治療が原則であるが、携帯型ポンプを用いた在宅医療への移行も選択される。今回、病院および訪問看護ステーションと連携し、ブリナツモマブ在宅医療を実施するための体制を構築した。その取り組み内容および運用上の成果と課題について報告する。
【方法】 調製の準備として、無菌調製未経験の薬局薬剤師が処方元病院にて約1週間の無菌調製研修を受講した。また、退院時カンファレンスへの参加により投与スケジュールや患者情報を共有した。投与当日は医師と患者の体調情報を共有し、事前に訪問看護師と連携して、訪問時間に合わせてブリナツモマブの調製を行う体制とした。
【結果】 病院での研修により、調製手技の習得や必要備品の事前準備が可能となった。退院時カンファレンスへの参加は、患者状態の把握や多職種との情報共有、関係構築に寄与した。投与当日は、医師・訪問看護師との連携による体調確認のもと薬剤を交付し、副作用発現に留意しながら、運用を行った。また、事前のスケジュール調整により訪問看護師への円滑な薬剤交付が可能となった。課題として、患者情報の問い合わせに時間を要したため、連絡窓口の一本化の必要性が示唆された。
【考察】 ブリナツモマブの在宅投与移行においては、病院での実技研修や退院時カンファレンスへの参加など、事前の多職種連携を含めた薬局側の準備が極めて重要である。保険薬局が本剤の在宅医療に積極的に参画することは、患者の通院・入院負担の軽減、およびQOL向上に寄与すると考えられる。

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