講演情報

[O-7-28]ドブタミン持続静注離脱困難な心不全症例への在宅でのかかわり方

高橋 広将1, 中川 友之2, 北本 莉子1 (1.北陸クオール(株) 太平寺らいふ薬局, 2.木曳野らいふ薬局)
PDFダウンロードPDFダウンロード
【背景】超高齢化の進行に伴い心不全患者は増加している。2024年の診療報酬改定では在宅強心剤持続投与指導管理料が新設され、自宅での強心剤治療の体制整備が進んでいる。しかし、在宅で強心剤治療を継続する症例はまだ少なく、薬局薬剤師の関与が重要になる。今回、ドブタミン注離脱困難な在宅心不全患者へ薬局薬剤師が介入した症例を報告する。
【症例】80代女性、慢性心不全(HFpEF、NYHAIII、StageD)。末期心不全であるが自宅療養を強く希望され退院調整となった。退院前、主治医の見解ではドブタミン持続靜注の中断は極めて困難であり、患者の希望を叶える為にはドブタミン持続静注を継続したまま退院する必要があった。
【結果】退院時にはCADD Legacy®PCAポンプを選択し、PCAカセットにドブタミン注射液を充填して持続静注を行うことで退院を実現した。その後、在宅移行に伴い、ドブタミン塩酸塩0.3%200mLキットへ切り替えを行った。
退院後は往診に同行し、訪問看護師に対してポンプの取り扱い方法を動画撮影により共有した。さらに、在宅移行後はドブタミン塩酸塩0.3%200mLキットを3日ごとに交換し、交換方法および交換頻度についてはMCS(メディカルケアステーション)を通じて情報共有を行った。これらの取り組みにより、在宅移行後も患者に過度な負担をかけることなく治療継続できた。
【考察】在宅移行期に薬局薬剤師が中心となり多職種と連携することで、強心剤投与を継続しながらの在宅療養は実現可能であることが示唆された。今後在宅療養を希望する心不全患者の増加が見込まれる中、薬局薬剤師の役割はより重要となり、その具体的な関わり方の模索が必要である。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン