講演情報

[O-7-30]在宅専門クリニックへの営業戦略見直しによる在宅患者受け入れ拡大と薬剤師介入の検討

杉本 崇, 岩越 圭子, 前川 敏美 ((株)なの花西日本)
PDFダウンロードPDFダウンロード
【目的】高齢化に伴い在宅医療の需要は増加している。一方、在宅患者の受け入れ拡大に向けた効果的な営業手法は十分に確立されていない。本研究では、営業対象および営業手法の見直しが在宅患者受け入れと薬剤師介入に与える影響を検討した。
【方法】既存データを用いた後ろ向き観察研究とした。株式会社なの花西日本の3店舗を対象とし、2023年7月に営業戦略の変更を介入として介入前後で比較した。介入内容は(1)在宅専門クリニックへの対象限定、(2)チラシ配布の廃止、(3)1名訪問による対話重視営業への変更とした。評価項目は在宅訪問件数、新規在宅処方箋数および薬剤師介入内容とした。
【結果】在宅専門クリニック2施設への訪問はいずれも新規在宅処方箋の獲得に至った(2/2)。在宅訪問件数はA店71件から374件、B店26件から380件、C店11件から234件に増加した。営業活動を契機として受け入れた患者には終末期がん患者5名が含まれ、全例で医療用麻薬管理を実施した。うち1例ではオピオイドおよびミダゾラムを用いた持続皮下注療法に対し無菌調製を実施した。また、サービス担当者会議9件、退院前カンファレンス2件(2025年6月~2026年5月)に参加した。
【考察】在宅専門クリニックに対象を限定したことで、在宅ニーズの高い医療機関へ効率的にアプローチできたと考える。また、営業活動を契機として受け入れた患者には終末期がん患者や医療用麻薬を使用する患者が含まれており、高度な薬学的管理を要する在宅症例の受け入れにつながった。さらに、医療用麻薬管理や無菌調製、多職種連携を通じた薬剤師介入機会の拡大に寄与した可能性が示唆された。一方、対象施設数が少なく対照群を設定していないため、今後さらなる検証が必要である。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン