講演情報
[O-8-01]保険薬局における継続的睡眠衛生指導による睡眠習慣改善への取り組み
上妻 雅俊1, 篠原 靖幸2 (1.クオール(株)クオール薬局三木学園通り店, 2.クオール薬局今治店)
【目的】不眠症では、薬物療法に加えて生活習慣の改善を促す非薬物療法が重要とされている。保険薬局は患者と継続的に接する機会が多く、睡眠衛生指導の実施に適した場である。本研究では、薬局薬剤師が厚生労働省の「ぐっすりガイド」を用いて継続的な睡眠衛生指導を行い、不眠症の重症度および睡眠習慣の実践状況に及ぼす影響を検討した。
【方法】2025年2月~2025年9月に四国エリア11店舗の薬局において、不眠症治療薬を継続服用中の20歳以上の患者を対象とした前向き前後比較研究を実施した。「ぐっすりガイド(成人版・高齢者版)」を用い、睡眠衛生に関する項目に沿った指導を月1回、計4回実施した。主要評価項目はアテネ不眠尺度(AIS)スコアの介入前後の変化とし、初回来局時および4回の指導後の5回目来局時に評価した。副次評価項目は睡眠習慣の実践状況の変化とした。AISスコアの前後比較にはWilcoxon符号付順位検定を用い、有意水準は5%とした。本研究はクオール倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】53例を登録し、来局中断等の6例を除く47例を解析対象とした。対象者の年代は30~90代で、女性は37例(79%)であった。AISスコアの中央値[IQR]は、介入前5.0[4.0-8.0]点、介入後5.0[3.0-7.0]点であり、有意差は認められなかった(p=0.202)。睡眠習慣の実践状況では、高齢者において「カフェイン・飲酒・喫煙を控える」の実践率は44%から58%へ、成人において「規則正しい起床時刻を心がける」の実践率は27%から45%へ上昇した。
【考察】薬局薬剤師による継続的な睡眠衛生指導は、AISスコアの有意な改善には至らなかったが、睡眠習慣の実践を促す可能性が示唆された。今後は対象者数の拡大や介入期間の延長に加え、患者背景に応じたより効果的な指導方法の検討が必要である。
【方法】2025年2月~2025年9月に四国エリア11店舗の薬局において、不眠症治療薬を継続服用中の20歳以上の患者を対象とした前向き前後比較研究を実施した。「ぐっすりガイド(成人版・高齢者版)」を用い、睡眠衛生に関する項目に沿った指導を月1回、計4回実施した。主要評価項目はアテネ不眠尺度(AIS)スコアの介入前後の変化とし、初回来局時および4回の指導後の5回目来局時に評価した。副次評価項目は睡眠習慣の実践状況の変化とした。AISスコアの前後比較にはWilcoxon符号付順位検定を用い、有意水準は5%とした。本研究はクオール倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】53例を登録し、来局中断等の6例を除く47例を解析対象とした。対象者の年代は30~90代で、女性は37例(79%)であった。AISスコアの中央値[IQR]は、介入前5.0[4.0-8.0]点、介入後5.0[3.0-7.0]点であり、有意差は認められなかった(p=0.202)。睡眠習慣の実践状況では、高齢者において「カフェイン・飲酒・喫煙を控える」の実践率は44%から58%へ、成人において「規則正しい起床時刻を心がける」の実践率は27%から45%へ上昇した。
【考察】薬局薬剤師による継続的な睡眠衛生指導は、AISスコアの有意な改善には至らなかったが、睡眠習慣の実践を促す可能性が示唆された。今後は対象者数の拡大や介入期間の延長に加え、患者背景に応じたより効果的な指導方法の検討が必要である。
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