講演情報
[O-8-03]糖尿病目的のSGLT2阻害薬服用患者におけるシックデイ理解度と服薬判断認識の乖離
島 優馬1, 丸田 勇樹1,5, 齋藤 祥生2, 久嶋 真紀子2, 高橋 紀光3, 水谷 哲子4 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 日立店, 2.東苗穂店, 3.新栄店, 4.茶園場町店, 5.国際医療福祉大学大学院薬学研究科)
【目的】糖尿病目的でSGLT2阻害薬を服用する患者では、シックデイ時に食事摂取量や体調に応じて服薬を判断する必要がある。一方、服薬指導後の自己評価としての理解度が、具体的な判断基準の認識と一致しているかは明らかでない。本研究では、糖尿病目的でSGLT2阻害薬を服用する患者を対象に、シックデイ説明、主観的理解度、食事摂取量に基づく服薬判断基準の認識との関連を検討した。
【方法】2025年5月に協力薬局4施設でSGLT2阻害薬服用患者にアンケート調査を行い、回答95例のうち糖尿病目的の53例を解析対象とした。調査項目は、患者向け資材の受け取り状況、シックデイ説明の有無、副作用・シックデイに関する5段階の主観的理解度、シックデイ時の食事摂取量に基づく対応認識とした。主観的理解度は「とても」「だいたい理解できている」を高値、「あまり」「全く理解できていない」を低値とし、「どちらともいえない」は除外した。対応認識は「糖尿病の薬学管理必携」を参考に、「主食量が2/3以上」を基準認識ありとした。群間比較にFisherの正確検定を用いた。解析はEZE ver.1.70を用い有意水準を5 %とした。本研究は茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】資材あり群では、資材なし群に比べ、シックデイ説明を受けた割合が高かった(18/26、69.2% vs 10/27、37.0%;p=0.028)。シックデイ説明あり群では、理解度高値が19/20(95.0%)であり、説明なし群4/16(25.0%)より高かったp<0.001)。一方、理解度高値23例のうち、基準認識ありは1例(4.3%)にとどまった。
【考察】患者向け資材の受け取りはシックデイ説明の受領と関連し、シックデイ説明は主観的理解度の高さと関連していた。一方、理解度が高い患者でも具体的な服薬判断基準を認識している例は少なかった。自己評価のみでは実践的理解を十分に確認できない可能性があり、具体的場面を用いた双方向型の理解確認が必要である。
【方法】2025年5月に協力薬局4施設でSGLT2阻害薬服用患者にアンケート調査を行い、回答95例のうち糖尿病目的の53例を解析対象とした。調査項目は、患者向け資材の受け取り状況、シックデイ説明の有無、副作用・シックデイに関する5段階の主観的理解度、シックデイ時の食事摂取量に基づく対応認識とした。主観的理解度は「とても」「だいたい理解できている」を高値、「あまり」「全く理解できていない」を低値とし、「どちらともいえない」は除外した。対応認識は「糖尿病の薬学管理必携」を参考に、「主食量が2/3以上」を基準認識ありとした。群間比較にFisherの正確検定を用いた。解析はEZE ver.1.70を用い有意水準を5 %とした。本研究は茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】資材あり群では、資材なし群に比べ、シックデイ説明を受けた割合が高かった(18/26、69.2% vs 10/27、37.0%;p=0.028)。シックデイ説明あり群では、理解度高値が19/20(95.0%)であり、説明なし群4/16(25.0%)より高かったp<0.001)。一方、理解度高値23例のうち、基準認識ありは1例(4.3%)にとどまった。
【考察】患者向け資材の受け取りはシックデイ説明の受領と関連し、シックデイ説明は主観的理解度の高さと関連していた。一方、理解度が高い患者でも具体的な服薬判断基準を認識している例は少なかった。自己評価のみでは実践的理解を十分に確認できない可能性があり、具体的場面を用いた双方向型の理解確認が必要である。
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