講演情報
[O-8-05]質問促進リスト(QPL)から得られた患者の質問行動と関連因子の探索的分析
長尾 有加1, 小林 美紅2, 丸田 勇樹2,3 (1.(株)フロンティア 北海道支店, 2.フロンティア薬局 日立店, 3.国際医療福祉大学大学院薬学研究科)
【目的】 患者エンパワメントを志向した質問促進リスト(QPL)が注目される一方、薬局の実運用において、どのような特性を持つ患者に、その活用ニーズがあるかは十分明らかにされていない。本研究では、医療事務を起点としたQPL配布フローを新規導入し、表出した質問内容の分布、およびQPLの活用ニーズを有する患者背景因子を探索的に解析することを目的とした。
【方法】 協力保険薬局10 店舗の利用者を対象に、QPL導入前(5,784 件)および導入後(4,856 件)の記録票を後方的に解析した。質問の有無、質問内容、年齢、性別、新規薬の有無を収集し、質問の有無を目的変数とした多重ロジスティック回帰分析を行なった。解析はIBM SPSS Statistics 30 を用い有意水準を5 %とした。本研究は茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】 質問が表出した割合は導入前の12.6 %から導入後の21.7 %へ増加した。QPL導入後の質問では「薬の効き目や目的」(9.9 %)と「副作用や飲み合わせ」(9.7 %)の選択率が比較的高かった。多重ロジスティック回帰分析の結果、質問行動と有意な関連を示した因子は、新規薬の処方(OR 2.52 ,p<0.001 )および年齢(1 歳増加ごとOR 1.01 , p<0.001 )であった。
【考察】 事務職員を起点とするQPL配布は、患者の潜在的な疑問を把握し、薬剤師が円滑に質問を引き出す上で大きく貢献した可能性がある。特に新規薬処方患者や高齢者においてQPLの活用ニーズが高いことが示され、事務職員と薬剤師の連携による本フローは、重点的なフォローが必要な患者における相談機会の損失を回避する手段として有用であることが示唆された。今後は介入効果や服薬理解への寄与を検証していく必要がある。
【方法】 協力保険薬局10 店舗の利用者を対象に、QPL導入前(5,784 件)および導入後(4,856 件)の記録票を後方的に解析した。質問の有無、質問内容、年齢、性別、新規薬の有無を収集し、質問の有無を目的変数とした多重ロジスティック回帰分析を行なった。解析はIBM SPSS Statistics 30 を用い有意水準を5 %とした。本研究は茨城県薬剤師会倫理審査委員会の承認を得て実施した。
【結果】 質問が表出した割合は導入前の12.6 %から導入後の21.7 %へ増加した。QPL導入後の質問では「薬の効き目や目的」(9.9 %)と「副作用や飲み合わせ」(9.7 %)の選択率が比較的高かった。多重ロジスティック回帰分析の結果、質問行動と有意な関連を示した因子は、新規薬の処方(OR 2.52 ,p<0.001 )および年齢(1 歳増加ごとOR 1.01 , p<0.001 )であった。
【考察】 事務職員を起点とするQPL配布は、患者の潜在的な疑問を把握し、薬剤師が円滑に質問を引き出す上で大きく貢献した可能性がある。特に新規薬処方患者や高齢者においてQPLの活用ニーズが高いことが示され、事務職員と薬剤師の連携による本フローは、重点的なフォローが必要な患者における相談機会の損失を回避する手段として有用であることが示唆された。今後は介入効果や服薬理解への寄与を検証していく必要がある。
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