講演情報
[P-001-A]患者または家族に対して基本チェックリストを用いたCGA(高齢者総合機能評価)を行うことによる薬剤師の意識変容の調査
石川 智絵1, 冨永 丈誌2, 松田 泰毅3 (1.(株)クリエイトエス・ディー クリエイト薬局鎌倉大船店, 2.豊橋小松町店, 3.谷保駅北口店)
【目的】高齢者総合機能評価(CGA)は包括的な評価手法であり、厚生労働省の基本チェックリストは多職種連携に活用が期待されるスクリーニングツールである。しかし、薬局薬剤師における活用度は低く、導入効果も不明である。本研究では、薬局薬剤師を対象にCGAおよび基本チェックリストの研修を実施し、患者介入意識および臨床実践への影響を検証するとともに、基本チェックリストの活用の有無と研修効果との関連を評価した。
【方法】薬剤師14名を対象にCGA研修を実施後、1ヶ月の実践期間を設けた。研修前と実践期間終了後にアンケート調査を行い、患者介入意識スコア(5段階尺度)と実践スコア(活用情報項目)をWilcoxon符号付順位検定にて比較した。小標本による推定の不確実性の評価のためBootsrap法(1000回反復)による95%信頼区間(CI)を算出した。また、チェックリスト使用群(6名)と未使用の群(8名)の変化量をMann-Whitney U検定で比較した。
【結果】介入意識スコアは研修後に有意に向上した(p=0.018、順位双列相関関係数=0.781)。Bootstrap法でも95%CIは1.013~7.000で0を含まず、改善が支持された。実践スコアはWilcoxon検定では有意に向上した(p=0.044、順位双列相関関係数=0.810)が、Bootstrap法では95%CIが0~3と0を含み、小標本による推定の不確実性が示唆された。使用群と未使用群の比較では、介入意識スコアおよび実践スコアの変化量に有意差は認められなかった(p=0.601、0.554)
【考察】CGA研修は薬剤師の介入意識向上に有効であることが示された。一方、実践への効果は改善傾向にとどまり、チェックリスト使用有無による差も認められなかった。実践期間が1ヶ月と短期間であったことから、意識の変化が実践行動へ反映される前の段階で評価した可能性がある。今後は対象数および実践期間を拡大した検証が必要である。
【方法】薬剤師14名を対象にCGA研修を実施後、1ヶ月の実践期間を設けた。研修前と実践期間終了後にアンケート調査を行い、患者介入意識スコア(5段階尺度)と実践スコア(活用情報項目)をWilcoxon符号付順位検定にて比較した。小標本による推定の不確実性の評価のためBootsrap法(1000回反復)による95%信頼区間(CI)を算出した。また、チェックリスト使用群(6名)と未使用の群(8名)の変化量をMann-Whitney U検定で比較した。
【結果】介入意識スコアは研修後に有意に向上した(p=0.018、順位双列相関関係数=0.781)。Bootstrap法でも95%CIは1.013~7.000で0を含まず、改善が支持された。実践スコアはWilcoxon検定では有意に向上した(p=0.044、順位双列相関関係数=0.810)が、Bootstrap法では95%CIが0~3と0を含み、小標本による推定の不確実性が示唆された。使用群と未使用群の比較では、介入意識スコアおよび実践スコアの変化量に有意差は認められなかった(p=0.601、0.554)
【考察】CGA研修は薬剤師の介入意識向上に有効であることが示された。一方、実践への効果は改善傾向にとどまり、チェックリスト使用有無による差も認められなかった。実践期間が1ヶ月と短期間であったことから、意識の変化が実践行動へ反映される前の段階で評価した可能性がある。今後は対象数および実践期間を拡大した検証が必要である。
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