講演情報
[P-003-C]保険薬局高齢患者における抗コリン薬負荷とオーラルフレイルとの関連に関する横断研究
田中 智章1, 尾崎 摩依2, 浜口 進悟2, 岡本 怜也3, 高橋 渉4 (1.クオール(株)クオール薬局おおい店, 2.薬局事業第七本部, 3.薬局事業第八本部, 4.教育研修本部)
【目的】高齢者では多剤併用が多く、抗コリン作用を有する薬剤は口腔乾燥、咀嚼・嚥下機能低下などを介して口腔機能に影響する可能性がある。オーラルフレイルは身体的フレイル、要介護、死亡リスクとの関連が報告され、早期把握と介入が重要である。一方、保険薬局は高齢患者の継続的な服薬情報を把握できる場であり、薬剤性口腔機能低下に着目した支援が期待される。本研究では、保険薬局を利用する高齢患者を対象に、総抗コリン薬負荷とOF-5オーラルフレイルとの関連を検討した。
【方法】2026年4月13日から5月13日に、保険薬局10店舗で横断研究を実施した。対象は、来局時にOF-5を実施した65歳以上の患者のうち、他の保険薬局を利用せず、服薬情報を当該薬局で一元的に把握できる患者とした。薬局の服薬情報から総抗コリン薬負荷を算出し、OF-5の5項目中2項目以上該当をオーラルフレイルと定義した。総抗コリン薬負荷スコア別にオーラルフレイル該当者割合を記述した。
【結果】解析対象は323例で、平均年齢79.3±7.8歳、男性123例、女性200例であった。オーラルフレイル該当者割合は、スコア0で41.8%(79/189例)、1で48.5%(33/68例)、2で64.0%(16/25例)、3で60.0%(12/20例)、4以上で71.4%(15/21例)であり、抗コリン薬負荷が高いほど該当者割合が高い傾向を認めた。
【考察】本研究では因果関係は示せないが、総抗コリン薬負荷が高い高齢患者ほどオーラルフレイル該当者割合が高い傾向を認めた。抗コリン作用を有する薬剤を使用する高齢患者では、薬剤性口腔機能低下を念頭に置いた評価が重要と考えられる。保険薬局で薬剤師が口腔機能低下の視点を持って処方確認や服薬支援を行うことは、オーラルフレイルの早期把握や歯科・医科連携の契機となりうる。
【方法】2026年4月13日から5月13日に、保険薬局10店舗で横断研究を実施した。対象は、来局時にOF-5を実施した65歳以上の患者のうち、他の保険薬局を利用せず、服薬情報を当該薬局で一元的に把握できる患者とした。薬局の服薬情報から総抗コリン薬負荷を算出し、OF-5の5項目中2項目以上該当をオーラルフレイルと定義した。総抗コリン薬負荷スコア別にオーラルフレイル該当者割合を記述した。
【結果】解析対象は323例で、平均年齢79.3±7.8歳、男性123例、女性200例であった。オーラルフレイル該当者割合は、スコア0で41.8%(79/189例)、1で48.5%(33/68例)、2で64.0%(16/25例)、3で60.0%(12/20例)、4以上で71.4%(15/21例)であり、抗コリン薬負荷が高いほど該当者割合が高い傾向を認めた。
【考察】本研究では因果関係は示せないが、総抗コリン薬負荷が高い高齢患者ほどオーラルフレイル該当者割合が高い傾向を認めた。抗コリン作用を有する薬剤を使用する高齢患者では、薬剤性口腔機能低下を念頭に置いた評価が重要と考えられる。保険薬局で薬剤師が口腔機能低下の視点を持って処方確認や服薬支援を行うことは、オーラルフレイルの早期把握や歯科・医科連携の契機となりうる。
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