講演情報
[P-015-C]薬局における医療機関と連携した減塩指導の有効性の検証
高本 祐美1, 夫婦岩 啓明2 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 英賀保店, 2.神戸支店)
【目的】 減塩は高血圧や慢性腎臓病の予防・進行抑制等に重要であるが、外来患者に対する継続的な生活指導の実践は十分とはいえず、特に薬局における体系的な介入とその臨床的有効性に関する報告は限られている。本研究では、医療機関と連携し薬局で実施した減塩指導が塩分摂取量および腎機能指標に与える影響を評価し、その有効性を検証した。
【方法】糖尿病内科処方医から減塩指導の依頼があった患者を対象とし、処方医と連携して薬局薬剤師が減塩指導を実施した。初回はチェックシートを用いて生活習慣および食事内容を評価し生活指導を行い、その後も複数回にわたり継続的に介入し、食習慣の改善および行動変容を支援した。指導内容は情報提供書として医療機関へフィードバックして処方医と情報を共有、勉強会を通じて連携強化を図った。X年5月~X+2年5月に減塩指導を実施した9名(糖尿病既往歴、平均年齢73.8歳、男性6名女性3名)を対象とし、薬歴調査(年齢、性別、塩分摂取量、eGFR値等)による後ろ向き観察研究とした。初回指導日を基準とし前後1年間の変化を比較し、Wilcoxon符号付順位検定により解析した。
【結果】減塩指導の前後を比較した結果、塩分摂取量は7例で低下し、中央値は11.2gから10.4gへ減少したが、有意差は認められなかった(Wilcoxon符号付順位検定,p=0.098)。また、eGFRの傾きは6例で改善し、中央値は-0.45から0.12へ上昇したが、こちらも有意差は認められなかった(Wilcoxon符号付順位検定,p=0.129)。
【考察】減塩指導後、多くの症例で塩分摂取量の低下およびeGFR低下の改善傾向が見られたが、統計学的有意差は認められなかった。これは、症例数が9例と少なく、後ろ向き観察研究であった本研究の限界であると考える。しかし、薬局薬剤師が生活習慣の改善に主体的に関与することは、地域医療において重要な役割を担うものと考えられ、今後は症例数の拡大および前向き研究によるさらなる検証を実施していきたい。
【方法】糖尿病内科処方医から減塩指導の依頼があった患者を対象とし、処方医と連携して薬局薬剤師が減塩指導を実施した。初回はチェックシートを用いて生活習慣および食事内容を評価し生活指導を行い、その後も複数回にわたり継続的に介入し、食習慣の改善および行動変容を支援した。指導内容は情報提供書として医療機関へフィードバックして処方医と情報を共有、勉強会を通じて連携強化を図った。X年5月~X+2年5月に減塩指導を実施した9名(糖尿病既往歴、平均年齢73.8歳、男性6名女性3名)を対象とし、薬歴調査(年齢、性別、塩分摂取量、eGFR値等)による後ろ向き観察研究とした。初回指導日を基準とし前後1年間の変化を比較し、Wilcoxon符号付順位検定により解析した。
【結果】減塩指導の前後を比較した結果、塩分摂取量は7例で低下し、中央値は11.2gから10.4gへ減少したが、有意差は認められなかった(Wilcoxon符号付順位検定,p=0.098)。また、eGFRの傾きは6例で改善し、中央値は-0.45から0.12へ上昇したが、こちらも有意差は認められなかった(Wilcoxon符号付順位検定,p=0.129)。
【考察】減塩指導後、多くの症例で塩分摂取量の低下およびeGFR低下の改善傾向が見られたが、統計学的有意差は認められなかった。これは、症例数が9例と少なく、後ろ向き観察研究であった本研究の限界であると考える。しかし、薬局薬剤師が生活習慣の改善に主体的に関与することは、地域医療において重要な役割を担うものと考えられ、今後は症例数の拡大および前向き研究によるさらなる検証を実施していきたい。
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