講演情報

[P-019-A]家庭血圧の測定精度向上のための薬局薬剤師による指導に関する研究

西田 江里子1,3, 浦尾 錠司1,3, 久保 美幸1,3, 三村 英巳2,3, 樋上 和貴2,3, 苺谷 育克3, 谷口 将済3 (1.しらゆり薬局夏見店, 2.フラワー薬局夏見店, 3.(株)メディカル一光)
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【目的】高血圧治療ガイドライン2025において家庭血圧の管理目標値が125/75 mmHg未満に改訂され、正確な家庭血圧測定の重要性が一層高まっている。診察室血圧は白衣効果による変動を受けるため、患者が日常環境で測定する家庭血圧の平均値を用いた管理が推奨されている。しかし、誤った測定手技や条件の不統一、血圧計の劣化等により自己測定値にばらつきが生じやすく、測定精度が損なわれることが懸念される。調剤薬局における薬剤師介入が測定精度に与える効果を検証した報告はほとんどなく、本研究では薬局薬剤師による指導が自己測定値のばらつき軽減に寄与するかを検討する。
【方法】三重県名張市内の2薬局で3か月以上継続して降圧剤を服用中の18歳以上85歳未満の患者を対象として、自己血圧測定値のばらつきを薬剤師の介入の前後で比較する単群前向き介入研究を実施する。対象者は、起床後・就寝前の1日2回、介入前の1か月間家庭血圧を自己測定・記録する。記録終了後の来局時に、発表者らが作成した血圧測定指導チェックリストおよびガイドラインに基づき、患者持参の血圧計を用いて(1)事前準備、(2)測定手技、(3)機器の劣化状況、(4)記録方法の4点を評価・指導する。介入後さらに1か月間、同様に自己測定を継続する。介入前1か月間の測定値群と介入後1か月間の測定値群について、それぞれ朝・夜別に変動係数(CV)を算出し、両期間のCVの差をF検定により評価する。
【結果】2026年5月の倫理審査承認後、対象者の選定・同意取得を開始し、現在データ収集中である。本抄録作成時点では結果は得られておらず、学会当日に解析結果を報告する。
【考察】本研究により、薬局薬剤師による測定法指導が家庭血圧の自己測定値のばらつき軽減に寄与するかを明らかにできると考えられる。寄与が認められた場合、薬局における家庭血圧測定指導の有用性を示す基礎的知見となることが期待される。

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