講演情報

[P-020-B]車いすラグビー選手へのアンチ・ドーピング活動実態調査からみるスポーツファーマシストの今後の課題

舘田 明子1, 馬野 ひろみ2, 渡邉 篤生3, 宮内 美幸4, 猪野 睦5 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局青葉りんご店, 2.大和高田神楽店, 3.四郎丸店, 4.中須賀店, 5.東石井店)
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【目的】公認スポーツファーマシスト(SP)は現在13000名を超えアンチ・ドーピング(AD)活動において広く貢献している。その一方で、SPの認定を取得しても実際にはこの資格の活用経験がないという声を耳にする。そこで本研究では、弊社がオフィシャルサポーターである車いすラグビー連盟の選手におけるADの取組みやSPとの関わりについて実態調査を行い、今後のSP活動の課題を明確化することを目的とする。
【方法】2026年3月3~17日に車いすラグビー選手34名に対し匿名WEBアンケートを実施した。調査項目は「基本属性(年齢、競技歴等)」「AD講習」「使用薬物の情報収集」「SPへの認知度や要望」とし、統計解析にはフィッシャーの正確確率検定を用いた。
【結果】34名中24名(71%)の回答を得た。AD講習は全員が競技開始後に初めて受講しており、24名中7名(29%)が競技開始前に受けた方が良いとの回答であった。使用薬物の検索については自身でのみ調べた人と比較して、併せて医療スタッフにも相談した人の方がスムーズに情報を得られていた(p=0.027)。また、SPの活動については15名(63%)がAD研修もしくは競技会において認知していた。SPに対する要望として、使用薬物検索のサポートの他、TUE(治療使用特例)や薬の相互作用なども相談したいとの意見が複数挙げられていた。
【考察】アスリートは全員がAD研修を受講し、まず自身で使用薬物の検索をするなどADに対する意識が高いにもかかわらず、医療スタッフのサポートをうまく利用できず情報収集に苦慮していることが明らかとなった。また要望内容からはADの専門家であるSPの関与の必要性を感じられた。これからSPはスポーツをするすべての人に向け早期のAD教育や啓発活動に一層注力し、よりSPの認知度をあげていくことでその職能を発揮していくものと考える。

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