講演情報

[P-021-C]薬局薬剤師が緑内障連絡カードを普及啓発することで禁忌薬の誤投与を防ぎ、患者の疾患理解を深めることに貢献できるかの効果検証

広池 暁子1, 及川 真実2, 今津 華子1, 篠宮 大樹3, 渡邊 知里2, 石本 裕一1,2,3 (1.トライアドジャパン(株) かもめ薬局下高井戸店, 2.下高井戸駅前店, 3.下高井戸健康館)
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【目的】緑内障患者に対する他科での禁忌薬の誤投与を防止するため、かもめ薬局では近隣眼科医の承諾のもと「緑内障連絡カード(以下、カード)」を患者へ配布し、その普及・活用を行っている。本研究では、保険薬局におけるカードの活用状況と患者の意識を調査し、薬局薬剤師がカードの普及・啓発に関与する意義について検討した。
【方法】薬局3店舗において把握している緑内障患者213名を対象とし、2024年5月~2025年5月の薬歴より、緑内障病型や薬剤使用制限の有無を調査した。また、カード所持患者131名に対してアンケート調査を実施した。
【結果】カード所持患者のうち、既にカードを所持していた患者は43名(32.8%)、薬局で配布後に持参した患者は88名(67.2%)であった。閉塞隅角緑内障は8名(3.7%)、薬剤使用制限ありは5名(2.3%)であった。アンケートは90名より回答を得た。カードの存在を知ったきっかけは、「薬局」57名(63.3%)、「病院」25名(27.8%)「記載なし・覚えていない」8名(8.8%)であった。また、薬剤師から説明を受けたことで、「病気への理解が深まった」42名(46.7%)、「カードを持つ意義を理解できた」27名(30.0%)、「薬剤師への安心感につながった」35名(38.9%)であった。
【考察】薬局からのカード配布後持参率や薬局でカードの存在を知った割合より薬局が介入することでカードの普及率を大幅に向上できることを示している。特に閉塞隅角緑内障患者8名のうち5名に対して当薬局でカード配布を行っており、他科受診時やOTC購入時における薬学的管理に寄与できていると考えられる。薬局薬剤師がカードの普及に主体的に関与することは、患者の疾患理解と安心感を高めるだけでなく、他科受診時の医療安全を担保する上で有意義である。今後は、近隣の眼科医だけでなく他科の医療機関や地域住民へのさらなる啓発を進め、地域一体となった誤投与防止体制の構築を目指したい。

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