講演情報

[P-022-A]心不全患者支援における薬局薬剤師教育と服薬フォローアップツール導入の試み

前川 葵1, 飯田 万葉2, 豊島 真穂3, 東 来夢4, 池崎 涼恵5, 高田 彩花5, 横田 梨映6 (1.(株)育星会 カイセイ薬局 長田店, 2.武庫元町店, 3.平尾店, 4.松井ケ丘店, 5.東住吉店, 6.堺店)
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【目的】増加する心不全患者の急性増悪や再入院防止には、薬局薬剤師の継続的関与が求められるが 、現状そのための教育や介入手法は限定的である 。本研究では、薬剤師への教育用資料の配布および患者支援用ツール(以下、フォローアップリスト:FL)の策定による知識向上や服薬フォローアップ(以下、FU)手法整備の有用性を評価した 。
【方法】当グループ薬局に勤務する薬剤師を対象とした介入前後比較研究である 。心不全診療ガイドライン等に基づき、教育用資料となる「病態・患者支援に関する資料(内容:心不全の現状、薬、FUのポイント)」および、FU手法整備として「FL(内容:体重・浮腫・血圧・息切れ等)」を作成し、活用を依頼した 。介入前後に匿名のWebアンケートを実施し、調査比較した 。
【結果】 本研究は薬剤師29名で実施し、有効回答数は28件であった。資料に対し92.8%が「病態や薬剤への理解が深まった」、71.4%が「症状の確認が行いやすくなった」と回答し、医師への情報提供に繋がった症例も認めた 。介入後、血圧・脈拍・息切れ・検査値の聞き取り実施割合は上昇した。一方 、服薬指導時やFU時におけるFLの使用率は39.3%に留まり、FU実施率は31%から25%となり、有意な向上は見られなかった(マネクマー検定:p値=0.318)。
【考察】 本介入により、薬剤師の知識向上およびFL活用による確認項目の網羅性向上が示された。また、医師への情報提供を通じて薬局薬剤師の役割を発揮できた。一方でFU実施率の向上は至らず、手法整備について課題を残している。これは、患者に対するFUの目的および必要性の説明不足が要因と考えられる。今後は患者へ必要性を周知し、FU実施率の向上を図ることで薬局における継続的な心不全患者支援体制の確立を目指す。

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