講演情報
[P-033-C]点滴回避に起因する患者の誤認により生じた精神不安を呈した大腸がん患者に対し、治療目標の共有によりCAPOX療法を完遂した一例
山内 隆司 ((株)ココカラファインヘルスケア オーツカ聖護院薬局)
【目的】大腸がん術後補助化学療法としてCAPOX療法施行中に精神不安を呈し、治療拒否を訴える患者にフォローアップ(以下FU)を行い、治療目的を共有し治療完遂した一例を報告する。
【患者背景】70歳代男性、大腸がんステージ4(腸管リンパ浸潤・肝転移)。202X年Y月、原発巣及び転移部位同時切除、術後補助化学療法としてY+1月CAPOX療法1コース(以下C)目が開始された。
【介入内容】CAPOX療法(1C21日14日服用7日休薬)において各C投与14日目に電話FUを行った。
【経過】治療開始し、4C開始目前に治療や副作用への不安から治療拒否を訴え始めた。5C点滴前に発熱し、検査の結果、オキサリプラチン(OHP)休薬、カペシタビン(CAP)は1週間遅れて投与再開となった。その際、医師より「寛解が目標」である旨が伝えられたが、患者は点滴休薬を「医師に見放された」と誤認し精神不安を呈した。
【副作用評価】(CTCAEv5.0による評価、Grade以下Gで表記)全コースを通じG2の冷感刺激、倦怠感、および手指と足裏の痺れ感が見られ、口内炎は1・3CでG1、2CでG2が見られたが、多くの副作用は各C休薬期間に入るとG1~0となった。
【介入結果】1C後FUの提案で2CからOHP減量、2C後FUの提案で3Cから含嗽液・保湿剤が追加処方された。精神不安に対しては、FUを通じ「寛解とはがんの症状が治まった状態を維持すること」で治療継続が大切なことや「副作用軽減のサポート体制」を伝え続けた結果、患者の理解と安心が得られ最終的に全8C完遂した。
【考察】本事例は、薬剤師が治療目標を咀嚼して共有したことが治療完遂に寄与したと考える。副作用管理だけでなく、治療目標の共有は薬物治療において薬剤師の重要な役割の一つであると考える。
【患者背景】70歳代男性、大腸がんステージ4(腸管リンパ浸潤・肝転移)。202X年Y月、原発巣及び転移部位同時切除、術後補助化学療法としてY+1月CAPOX療法1コース(以下C)目が開始された。
【介入内容】CAPOX療法(1C21日14日服用7日休薬)において各C投与14日目に電話FUを行った。
【経過】治療開始し、4C開始目前に治療や副作用への不安から治療拒否を訴え始めた。5C点滴前に発熱し、検査の結果、オキサリプラチン(OHP)休薬、カペシタビン(CAP)は1週間遅れて投与再開となった。その際、医師より「寛解が目標」である旨が伝えられたが、患者は点滴休薬を「医師に見放された」と誤認し精神不安を呈した。
【副作用評価】(CTCAEv5.0による評価、Grade以下Gで表記)全コースを通じG2の冷感刺激、倦怠感、および手指と足裏の痺れ感が見られ、口内炎は1・3CでG1、2CでG2が見られたが、多くの副作用は各C休薬期間に入るとG1~0となった。
【介入結果】1C後FUの提案で2CからOHP減量、2C後FUの提案で3Cから含嗽液・保湿剤が追加処方された。精神不安に対しては、FUを通じ「寛解とはがんの症状が治まった状態を維持すること」で治療継続が大切なことや「副作用軽減のサポート体制」を伝え続けた結果、患者の理解と安心が得られ最終的に全8C完遂した。
【考察】本事例は、薬剤師が治療目標を咀嚼して共有したことが治療完遂に寄与したと考える。副作用管理だけでなく、治療目標の共有は薬物治療において薬剤師の重要な役割の一つであると考える。
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