講演情報
[P-035-B]外国人患者への服薬指導の質向上を目指した薬局業務フローの構築と評価
三角 孔史郎1, 三角 明1, 渡邊 裕貴1, 邑瀬 誠2, 佐々木 愛2, 野村 和彦2 (1.(株)杏林堂薬局, 2.(株)ツルハホールディングス)
【目的】日本における在留外国人数は増加の一途をたどっており、外国人患者への服薬指導は情報伝達の制約により医療安全上の課題となっている。本研究では、英語版薬剤情報提供書(英語薬情)の発行と翻訳アプリを活用した服薬指導フローを構築し、薬局従業員の意識・行動への影響、翻訳精度の2つの側面から本フローの有用性を評価する。
【方法】英語・ポルトガル語版の問診票に「英語薬情の発行希望」「翻訳アプリの使用希望」「普段使用する言語」の3項目を追加し、静岡県袋井市から焼津市の杏林堂薬局17店舗において2024年5月10日から9月8日まで実施した。希望に応じて英語薬情(レセコン機能)とGoogle翻訳を活用し、導入前後で薬局従業員の意識を調査した。翻訳精度は、薬局で頻用される15の日本語例文について医療従事者10名・非医療従事者10名が0-2点で評価した。本研究はツルハホールディングス学術研究発表審議会の承認を得て実施した(承認番号:HD2026022)。
【結果】解析対象は45名であった。フロー導入後、英語薬情の発行および翻訳アプリの使用頻度が有意に増加した(p<0.001)。外国人対応に対する不安感は有意に低下し(p<0.001)、説明量が増加するとともに、説明内容が正確に伝わっていると感じる割合も有意に増加した(p<0.001)。翻訳精度は副作用・用法用量の説明で高かったが、外用薬(吸入、点眼等)の使用方法では低い傾向を示した。
【考察】問診票への3項目追加を起点とする本フローは、従業員の心理的負担を軽減し、服薬指導の量的・質的向上に寄与することで、医療安全の確保に資する可能性を示唆する。一方、外用薬の使用方法など翻訳精度が不十分な領域が残されており、補完資材の整備が課題である。本知見は、外国人患者に対する薬剤師の服薬指導を標準化し、その質を向上させるうえで有用と考えられる。
【方法】英語・ポルトガル語版の問診票に「英語薬情の発行希望」「翻訳アプリの使用希望」「普段使用する言語」の3項目を追加し、静岡県袋井市から焼津市の杏林堂薬局17店舗において2024年5月10日から9月8日まで実施した。希望に応じて英語薬情(レセコン機能)とGoogle翻訳を活用し、導入前後で薬局従業員の意識を調査した。翻訳精度は、薬局で頻用される15の日本語例文について医療従事者10名・非医療従事者10名が0-2点で評価した。本研究はツルハホールディングス学術研究発表審議会の承認を得て実施した(承認番号:HD2026022)。
【結果】解析対象は45名であった。フロー導入後、英語薬情の発行および翻訳アプリの使用頻度が有意に増加した(p<0.001)。外国人対応に対する不安感は有意に低下し(p<0.001)、説明量が増加するとともに、説明内容が正確に伝わっていると感じる割合も有意に増加した(p<0.001)。翻訳精度は副作用・用法用量の説明で高かったが、外用薬(吸入、点眼等)の使用方法では低い傾向を示した。
【考察】問診票への3項目追加を起点とする本フローは、従業員の心理的負担を軽減し、服薬指導の量的・質的向上に寄与することで、医療安全の確保に資する可能性を示唆する。一方、外用薬の使用方法など翻訳精度が不十分な領域が残されており、補完資材の整備が課題である。本知見は、外国人患者に対する薬剤師の服薬指導を標準化し、その質を向上させるうえで有用と考えられる。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
