講演情報
[P-038-B]保険薬局におけるVASアプリを用いた慢性便秘症患者の症状評価と薬学的管理への活用可能性
原田 義主1, 田中 紫茉子2, 水上 夏希2, 杉山 響2, 轟 涼介2, 中谷 絵里子2, 原 和夫1, 黄倉 崇2 (1.(株)わかば, 2.帝京大学)
【目的】高齢者は生理機能の変化や薬剤影響により慢性便秘症の発症率が高く、QOL低下の主要因となる。薬局での症状評価はその管理に重要な役割を担う。Visual Analogue Scale(VAS)は患者の主観的症状を定量化できる評価尺度である。本研究では、保険薬局における服薬指導にVASアプリを導入し、慢性便秘症患者の症状評価指標として有用かを検証するとともに、薬学的管理への活用可能性を検討した。
【方法】対象は2023年8月~2024年3月にあやめ薬局へ来局した、下剤を1剤以上かつ6か月以上継続服用している慢性便秘症患者とした。来局毎に、主症状3項目(いきみ、残便感、お腹の張り)とQOL関連2項目(身体不快感、便秘ストレス)を継続的にiPad用VASアプリで測定した。併せてBristol Stool Form Scale(BSFS)を用いて便形状を確認し、薬歴情報から処方下剤の薬剤数・薬剤種類を確認した。VAS値とBSFS、主症状とQOLの関連を回帰分析により検討した。
【結果】調査参加者は41名(平均77.3±7.9歳)で、処方下剤は酸化マグネシウム製剤が大半を占めた。BSFS平均値は4.0±1.2で概ね健常域にあり、VASの継続実施率は88%と高かった。1剤・2剤間でVAS平均値に大きな差は認められなかった。回帰分析では、いきみ・残便感のVAS値とBSFSに負の相関、お腹の張りと便秘ストレスに正の相関が認められた。
【考察】下剤服用中の患者でBSFSが健常域に保たれていた背景には、薬剤特性に加え、薬局薬剤師による服薬状況確認や服薬支援が関与している可能性がある。一方、服薬剤数のみでは症状の差が小さく、処方内容だけでは把握しにくい主観的症状をVASで可視化する意義が示された。VAS評価は、患者状態を客観的・定量的に把握し、薬学的管理につなげる手法として有用であると考えられる。
【方法】対象は2023年8月~2024年3月にあやめ薬局へ来局した、下剤を1剤以上かつ6か月以上継続服用している慢性便秘症患者とした。来局毎に、主症状3項目(いきみ、残便感、お腹の張り)とQOL関連2項目(身体不快感、便秘ストレス)を継続的にiPad用VASアプリで測定した。併せてBristol Stool Form Scale(BSFS)を用いて便形状を確認し、薬歴情報から処方下剤の薬剤数・薬剤種類を確認した。VAS値とBSFS、主症状とQOLの関連を回帰分析により検討した。
【結果】調査参加者は41名(平均77.3±7.9歳)で、処方下剤は酸化マグネシウム製剤が大半を占めた。BSFS平均値は4.0±1.2で概ね健常域にあり、VASの継続実施率は88%と高かった。1剤・2剤間でVAS平均値に大きな差は認められなかった。回帰分析では、いきみ・残便感のVAS値とBSFSに負の相関、お腹の張りと便秘ストレスに正の相関が認められた。
【考察】下剤服用中の患者でBSFSが健常域に保たれていた背景には、薬剤特性に加え、薬局薬剤師による服薬状況確認や服薬支援が関与している可能性がある。一方、服薬剤数のみでは症状の差が小さく、処方内容だけでは把握しにくい主観的症状をVASで可視化する意義が示された。VAS評価は、患者状態を客観的・定量的に把握し、薬学的管理につなげる手法として有用であると考えられる。
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