講演情報
[P-042-C]「睡眠圧」の理解による行動変容を目的とした地域薬局内教育的介入が不眠症改善に寄与した2例
池端 佳代 ((株)なの花北海道)
【目的】不眠症治療は生活背景や認知への介入が不十分なまま薬物療法が優先されやすい。また、不眠症に対する認知行動療法(CBT-I)は有効であるが、専門的なカウンセリングを行うなど薬局での実施は困難を伴う。本報告では、CBT-Iの構成要素である臥床時間制限の基盤となる「睡眠圧(覚醒時間が長くなるほど睡眠への欲求が高まり、睡眠中に減少する仕組み)」の概念に着目した指導が、不眠症患者の症状改善や減薬に寄与する有用性を検討することを目的とする。
【方法】評価方法として、まず睡眠スケール、不眠症重症度質問票(ISI)及び睡眠に対する非機能的な信念と態度質問票(DBAS)を用いて対象者の睡眠状況を確認した。次にアルコール、喫煙、カフェイン摂取状況を聴取し、これらについて改善の余地がないことを確認した後、介入方法として「睡眠圧」についてツールを用いて説明し、睡眠状況の変化を追跡した。
【結果】60代女性は転職後のストレスから入眠困難と日中疲労感を訴え、15時と20時に各1時間の昼寝が習慣化していたが、15時の昼寝の時間を活動に充て、20時の昼寝以降は纏めて寝ることを意識し、夜間の連続睡眠が可能となり疲労感が改善した。慢性的な入眠困難のため2剤服用中の20代女性も、午後の昼寝を控える行動をとり、以前より長く纏めて眠れるようになり、最終的にラメルテオン8mgの服用回数減とエスゾピクロ1mgの服用を中止できた。両症例とも患者が主体的に行動を変容させ、ISIおよびDBAS改善に繋がった。
【考察】本症例により、短時間の服薬指導であっても適切な認知的介入を行うことで、「睡眠圧を高める」という、主体的な行動変容を促し、薬物に依存しない不眠改善や減薬が可能であることを示唆された。今後はどのような症例・条件において睡眠圧を用いた介入が有効かを明確化するとともに、女性特有の生理的変化による不眠に対しても、有効か検討していきたい。
【方法】評価方法として、まず睡眠スケール、不眠症重症度質問票(ISI)及び睡眠に対する非機能的な信念と態度質問票(DBAS)を用いて対象者の睡眠状況を確認した。次にアルコール、喫煙、カフェイン摂取状況を聴取し、これらについて改善の余地がないことを確認した後、介入方法として「睡眠圧」についてツールを用いて説明し、睡眠状況の変化を追跡した。
【結果】60代女性は転職後のストレスから入眠困難と日中疲労感を訴え、15時と20時に各1時間の昼寝が習慣化していたが、15時の昼寝の時間を活動に充て、20時の昼寝以降は纏めて寝ることを意識し、夜間の連続睡眠が可能となり疲労感が改善した。慢性的な入眠困難のため2剤服用中の20代女性も、午後の昼寝を控える行動をとり、以前より長く纏めて眠れるようになり、最終的にラメルテオン8mgの服用回数減とエスゾピクロ1mgの服用を中止できた。両症例とも患者が主体的に行動を変容させ、ISIおよびDBAS改善に繋がった。
【考察】本症例により、短時間の服薬指導であっても適切な認知的介入を行うことで、「睡眠圧を高める」という、主体的な行動変容を促し、薬物に依存しない不眠改善や減薬が可能であることを示唆された。今後はどのような症例・条件において睡眠圧を用いた介入が有効かを明確化するとともに、女性特有の生理的変化による不眠に対しても、有効か検討していきたい。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
