講演情報

[P-043-A]小児アレルギー疾患における服薬アドヒアランス向上へのアプローチ  ―薬剤師による継続的なフォローアップの有用性―

大竹 華奈1, 吉田 辰哉1, 山田 花1, 森山 清司2, 金子 武史2, 伊藤 由紀3 (1.スギヤマ薬局 天白島田店, 2.(株)ドラッグスギヤマ, 3.(株)スギヤマ薬品)
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【目的】小児アレルギー疾患において、アドヒアランス低下は治療効果に直結するだけでなく、保護者の大きな負担となる。患者および家族の服薬心理的ハードルを下げ、自発的な服用を促すことは薬剤師の重要な役割である。本発表では、継続的なフォローアップやデバイス選定等のアプローチを行った2症例を通じ、薬剤師介入がアドヒアランスおよび治療効果に与える影響を検証することを目的とする。
【方法】小児アレルギー疾患患者2例に対し、以下の介入および継続的フォローアップを実施した。
症例1(アトピー性皮膚炎、児童):オルミエント®錠4mgが処方されたが、錠剤の服用困難により、当初は曝露対策を講じた粉砕調剤を行った。半年後、家族より錠剤服用への移行希望があったため、1ヶ月処方のうち数日分のみ錠剤とする「段階的チャレンジ」を提案した。
症例2(気管支喘息、幼児):メプチンエアー®が処方されたが、吸入手技の同調が困難であった。付属のポケットスペーサーによる指導で改善が見られなかったため、患児の年齢を再評価し、市販のマスクタイプ吸入補助具の提案を行った。
【結果】症例1:段階的な移行と継続的な服薬フォローアップにより、最終的に全量を錠剤で服用することが可能となった。
症例2:マスクタイプ吸入補助具の導入により、確実な吸入手技が確立され、喘息発作症状の顕著な改善を認めた。
【考察】症例1では、児童期の心理的ハードルに対し、段階的な成功体験を提供したことが苦手意識の払拭と自発的な服薬行動に繋がった。症例2では、幼児の成長段階に適した吸入補助具の再選定が、治療の質を左右することを再確認した。いずれの症例も、画一的な指導に留まらず、継続的なフォローアップにより不安や課題を段階的に解消したことが、良好なアウトカムをもたらした。薬剤師の専門性を活かした個別化介入は、小児のアドヒアランス向上において極めて有用である。

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