講演情報

[P-048-C]保険薬局における心不全療養指導士の介入 ~店舗を超えて支える心不全患者への対応~

綱川 友季, 小曽根 恵美子, 阿部 容士, 秋山 和大, 寺戸 靖, 加藤 誠一, 田中 友和 ((株)ピノキオ薬局)
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【目的】近年、保険薬局において心不全患者に対する療養指導が重要視されている。当薬局では、現在4名の心不全療養指導士(CHFE)が在籍し、CHFEが中心となり、心不全患者への支援を行っている。その関わりの一つとして、2025年2月から心不全患者へのフォローを目的としたサポート体制を導入し、その状況について調査した。
【方法】CHFEが各1店舗を担当し、心不全患者の処方を多く受けている当薬局4店舗に介入した。対象の心不全患者に対して、心不全療養についての理解度確認と指導を改めて行い、介入を開始した。2025年2月1日から2026年4月30日に介入した心不全患者28名について、薬歴より対応状況を調査した。
【結果】介入した内容は、体重測定の習慣づけ14名、塩分摂取11名、服薬状況10名、血圧測定の習慣づけ10名であった。介入後、改善した人数と割合は、体重測定の習慣づけ10名(71.4%)、塩分摂取8名(72.7%)、服薬状況8名(80.0%)、血圧測定の習慣づけ4名(40.0%)であった。そのうちの1例を以下に示す。症例:80代男性、退院後、内服アドヒアランス不良のため入院中は改善していたむくみや息切れがあり、推定1日塩分摂取量は11gなど心不全療養の理解度が低かった。CHFEが介入し、3か月後、服薬状況の改善や推定1日塩分摂取量は8gとなり減少につながった。むくみや息切れの症状はなくなり、再入院もなく経過している。
【考察】CHFEが介入することにより、患者の心不全への理解を深め、変化を把握しフォローにつなげる事が出来た。CHFEが関わり心不全患者をフォローしていくことは、患者の状態確認や食事・運動指導等の療養指導において有用である。今後は、より多くの心不全患者にCHFEが関わり、細やかな指導を行い、心不全患者の状態悪化を防いでいきたい。

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