講演情報

[P-050-B]生活習慣病治療における患者と薬局薬剤師の情報重要性認識の差異

東 咲希1, 前田 守2, 月岡 良太2, 長谷川 佳孝2, 大石 美也2 (1.アイングループ (株)アインファーマシーズ アイン薬局 中央三輪店, 2.(株)アインホールディングス)
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【目的】生活習慣病治療には薬物療法と生活習慣改善が重要であり、薬局薬剤師の情報提供が求められる。しかし、薬局薬剤師と患者のこれらの情報に対する重要性認識の差異に関する報告は少ない。本研究では、これらの認識ギャップを明らかにするとともに、薬局薬剤師の果たすべき役割を考察した。
【方法】当薬局に来局した18歳以上の患者(紙面、2026年4月27日~5月8日)と、当社グループが北海道で運営する保険薬局に所属する薬局薬剤師(社内イントラネット、2026年4月29日~5月14日)に匿名アンケートを実施した。生活習慣病治療に関する情報13項目(薬剤、検査値、疾患、食事、運動、生活習慣等)の重要性について5段階評価で回答を得て、Welch’s t検定(Holm補正、有意水準0.05)で両群を比較した(アイングループ医療研究倫理審査委員会承認番号:AHD-0355)。
【結果】患者22名、薬局薬剤師51名から回答を得た。患者は50歳代(31.8%)、70歳代(27.3%)が約6割を占め、性別は男性・女性ともに各11名(50%)であった。情報13項目の重要性のうち、薬の副作用(mean±SD: 患者2.9±1.8、薬局薬剤師4.6±0.5)、薬の飲み合わせ(2.9±1.7、4.6±0.7)、薬の服用方法(3.0±1.6、4.6±0.6)の3項目は患者が有意に低く(いずれもp=0.001、Holm補正後)、他に有意差はなかった。
【考察】重要性認識にギャップが存在した3項目は薬物療法の安全性・有効性に直結する基本情報であり、患者が処方薬への信頼感に起因する医療安全管理上の課題を示唆している。薬局薬剤師は、患者理解の深化と段階的情報提供により、医療安全確保に貢献することが重要と考える。また、食事・運動・生活習慣に関して重要性認識にギャップが認められず、患者が生活習慣改善の重要性を認識している可能性が示されたことから、薬局薬剤師は患者の既存認識に基づいた情報提供を行い、行動変容を促進することが重要と考える。

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