講演情報

[P-054-C]SGLT2阻害薬服用患者における患者向けRMP資材の有効性の検証

寺川 純1, 服部 翔2 (1.(株)フロンティア フロンティア薬局 平群店, 2.大阪支店)
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【目的】医薬品リスク管理計画(RMP)は医薬品の開発段階から市販後までのリスクを一貫して管理するために策定され、医薬品メーカーは副作用等の潜在的なリスクを最小化する目的で患者向け資材を作成している。そこでSGLT2阻害薬服用中の患者に対するRMP資材使用前後の薬歴内容を比較し、RMP資材による潜在的リスクの早期発見への寄与について検証した。
【方法】2025年7月1日~8月31日にフロンティア薬局平群店にてSGLT2阻害薬のRMP資材を用いて服薬指導を行った患者を対象に、資材使用前後3か月間に聴取した自覚症状を記した薬歴にて副作用の兆候に関するデータの分析を行った。RMP資材を用いて服薬指導を行う際は資材に記載されている文字・文章を読み上げ、低血糖・尿路性器感染症・ケトアシドーシス・脱水について説明した。
【結果】該当者は37名、RMP資材使用時点でのSGLT2阻害薬の平均投与日数は862.1±895.2日であった。RMP資材使用前は低血糖の兆候0名、脱水の兆候1名、尿路感染症の兆候1名、ケトアシドーシスの兆候0名であったが、使用後は低血糖の兆候3名、脱水の兆候2名、尿路感染症の兆候7名、ケトアシドーシスの兆候0名となった。有意水準5%でFisherの正確確率検定を実施したところ、いずれも有意差は認められなかった。RMP資材使用後の特徴的な事例として、尿路感染症の兆候を訴えた患者のうち1名は排尿時の痛みから副作用を疑い、受診勧奨により早期治療に至った。
【考察】本研究ではRMP資材を用いる前後を比較していずれの副作用の兆候に関しても有意な差が見られなかった。SGLT2阻害薬の投与日数が平均862.1±895.2日とばらつきが大きかったことが結果に影響を与えた可能性もあると考える。RMP資材の活用により副作用の早期発見に繋がった事例も確認され、帰宅後に患者が副作用について再認識するきっかけになった可能性もあることから、今後もRMP資材を用いた服薬指導と資材の配布を積極的に行いたい。

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