講演情報

[P-055-A]小児の外用剤塗布の誤使用における保護者の不安軽減の取り組み

神村 歩武1, 花井 拓也2, 尾上 葉月2, 安藤 由衣3, 帽田 紋加4, 矢吹 真夢4, 佐藤 晃久5, 木下 博敬6, 梅中 康仁6 (1.総合メディカル(株)そうごう薬局 福渡店, 2.宝殿駅前店, 3.飾磨店, 4.嵐山町店, 5.和田山店, 6.総合メディカル(株))
PDFダウンロードPDFダウンロード
【目的】2022年に兵庫地区のそうごう薬局における調査で、小児の口や目に外用薬が入った際の対処に関して不安が多くある事が明らかになった。一方で、製薬企業の資材で誤使用の対処法をまとめたものはなく口頭で服薬指導するにとどまっていた。そこで今回、誤使用時の対処法をまとめた資材(以下、資材)を作成し、服薬指導に用いることで保護者の不安軽減に有用であるかを調査した。
【方法】2025年4月~6月の期間で、兵庫地区のそうごう薬局18薬局に来局する、ステロイドおよびジファミラスト、デルゴシチニブ、タクロリムスの外用薬が処方された小児の保護者138名を対象に、資材を用いた服薬指導を行った。また、指導前と指導から1ヶ月以上経過した後の来局時にアンケートを行った。調査項目は不安の有無、不安の理由、不安でない理由等を調査した。
【結果】指導前の138名において、目は90名(65%)、口は80名(58%)に誤使用への不安があった。指導後の次回来局時の回答が得られたのは54名(84名は来局なし)で、54名における指導前後の不安の変化は、目は61%→28%、口は52%→32%だった。同54名における不安の理由は、指導前は「対処方法を知らない」が44名(82%)、指導後は「意識することで不安になった」が35名(65%)と最も多かった。不安ではない理由は、指導前は「自分で調べられる」が41名(76%)、指導後は「資材で確認できるため」が38名(70%)と最も多かった。
【考察】保護者は誤使用時の対処法について「知識不足」が主な要因で不安を抱えていたため、資材を用いた服薬指導により知識を補うことができ、不安の軽減に繋がったと考えられる。一方で、普段意識していなかった保護者が本取り組みにより意識することにも繋がった。資材による対処法を伝えるとともに、残る不安を聴き、解消できるような服薬指導を行う必要がある。

コメント

コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン