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[P-058-A]オピオイド誘発性便秘への継続的介入によりQOLが改善し、がん性疼痛の適正評価につながった一例

武田 七海 ((株)スギ薬局 阪神調剤薬局 神大店)
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【目的】がん性疼痛に対するオピオイド治療では、オピオイド誘発性便秘(opioid-induced constipation:OIC)が高頻度に発現し、QOL低下の要因となる。さらに、OICに伴う腹痛はがん性疼痛との鑑別を困難にし、疼痛評価やオピオイド調整を妨げることがある。本報告では、OICへの介入と継続的フォローアップにより、便秘症状および腹痛、QOLが改善し、がん性疼痛の把握と疼痛治療の適正化につながった症例を報告する。
【症例】40代男性。膵尾部がん、肝転移および腹膜播種あり。過去の便秘経験からオピオイド使用に抵抗があり、レスキューオピオイドのみで疼痛管理を行っていたが、腹膜播種による疼痛悪化によりオキシコドン10 mg/日が開始された。1週間後、腹痛Grade3へ増悪、酸化マグネシウム、ナルデメジン併用下で便秘(4日に1回の排便)が持続したため、フェンタニルテープ0.5 mg/日へスイッチングされた。
【介入・結果】介入時、腹痛の原因がOICかがん性疼痛かの鑑別は困難であった。スイッチング後、薬剤師が継続的に電話フォローアップを実施し、症状を評価した。1日中身動きが取れないほどの腹痛を訴えたため、腹痛軽減を期待してリナクロチドの追加を提案した。処方追加後、排便回数は1日1回へ、腹痛はGrade1に軽減した。その後、左側腹部や肩の突出痛の訴えがあり、フェンタニルテープの増量の提案に至った。
【考察】OICへの介入により、便秘に伴う腹痛という疼痛評価を妨げる要因が軽減され、がん性疼痛の把握が可能となった。本症例では、疼痛原因の鑑別が困難な状況においても、患者の訴えを確認しながら評価・介入を行い、継続的なフォローアップを通じて不安感の軽減を図ることで、オピオイドへの抵抗感を払拭できたことも、適切な疼痛コントロールにつなげられた一因だと考える。

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